君の声が聞こえる
ろくろわ
感情代行屋ー【紡ぐ糸屋】
四畳半程の小さな部屋。
その小さな部屋の中で黒い喪服に身を包んだ
ピンとした空気が張りつめていき、そこだけ時間が止まってしまったかの様に周りの音も消えていく。
そんな様子を彼女の母、
対称的に
『強い想いを感じ取り、それを残された家族や望む人に伝えます』
感情代行屋【
「故人が、或いは伝える
しかし、それでも【
平均寿命が伸びた事により、人の一日にかける想いが軽くなっている今日。今日がダメでも明日があると。でも、その明日が必ず来るとは限らない事を人は来なくなって初めて知る。
そうして、その時にやっと声や気持ちを知りたいと後悔するのだ。
「私が今から話す事は
「
「きっと
「それでは、私はここで」
その時、
「うそつき」
口元をキュッと結び身体を震わしながら
そして【紡ぐ《つむ》
メモを渡し終えた
ここまでで、依頼の半分は終わった事になる。
・故人の想いを
・最期の感情がどんな感情であれ良い事を伝える。
残る依頼の確認をしようと
此方です。と
「まずは、
「それでも、気持ちを読み取れると言う貴方を頼るしかなかったの。ねぇ、
「
「やっぱりそうでしたか。貴方の事はまだ信用していません。でも、今のように言われた方が
「それで、この後は如何されますか?」
「
君の声が聞こえる ろくろわ @sakiyomiroku
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