短い文章の中から溢れ出る恋の予感

何ででしょうか?

まだ恋が始まったばかりのお話。ただ「私」が「彼」の手を愛でるだけのお話。それなのに「私」の感情がダイレクトに読み手に伝わってきて、読み進めていくうちに自分までが手フェチになったような気分になりました。

日常の一部を切り取ったお話の中で、キラキラと輝いた想いに溢れた物語。第三者から見ればきっと何ともない光景、でもきっと当事者にとっては何物にも代え難い瞬間。それを見事に表現された、ドキドキときめく素敵な物語です。

この作品のように『文章に色が着いた物語』を待っていました。