ハッピーエンドは待って得られるのではない

『お姫様は様々な困難を乗り越えて、王子様と幸せになりましたとさ』というおとぎ話も、実際はきっと悩み葛藤し足掻いて、幸せを授かるのではなく、幸せを勝ち取っていたのだろうと考えさせられたお話です。

1つ1つのおとぎ話に物語があり、ハッピーエンドもあれば、悲しい結末もある。けれど記憶とアイテムは来世へと繋がり、きちんと意味を成して、最後の幸せへと導く。10話にも満たない小説の中で、二人が長い年月をかけて愛を育んでいく姿に感動しました。

素晴らしい物語に出逢えたことに感謝します。