リア充爆破は義務ですよ……?ねっ!
この小説は、読者の皆さまを不快にさせてしまう表現や、私の偏見が混ざっているかもしれません。ご注意下さい。
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あれから少し歩いてついたところは………豪邸だった。
「改めて、ようこそ。リア充爆破寮。略して『リア爆寮』へ!」
だ、ダサい……。
ふふん、すごいでしょう!と胸を張る茜さんは、やっぱり陽キャにしか見えなかった。怖い………。
なんて、心の中で我ながら失礼なことを考えていると、茜さんがなにかを投げてきた。
「それ、君……煌の部屋の鍵ね!」
き、急に呼び捨て………。すごいな、このひ……茜さん。
距離感バグってる……。どっ、どどどっ、どうしよう……。
やっぱり、クラスの端っこにいるやつにはハードルが高かった。
「……大丈夫かい?まぁ焦ることないさ、ここはそういうところを直す場所だからね」
し、深呼吸、深呼吸……。
「すー、はー……」
やっと落ち着いてきた俺に、次の瞬間茜さんはとんでもないことを言ってきた。
「あ、明日寮のみんなにあいさつにいくぞ。朝迎えに行くからな……」
ひ、ひぎゃぁ……。
あぁ、明日は俺の命日かもしれない。さようなら俺の寮生活。
「………安心してくれ、寮のみんなはコミュ症だし、……みんな美少女だからもっと安心しなさいっ!」
……え?もしかして、
「……え?もしかして、俺以外全員女性、なんですか?」
「?うん」
無理だ……。嫌だ、女の人、怖い。
「だ、大丈夫か?とりあえず休め。ここにはちょっとした学校?があるから忙しくなるんだぞ?もちろん、早速行けとは言わないが」
あ、茜さん、それ、聞いてないんですけどぉ。学校嫌だ。……怖い。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁ。
「あ、ちなみにみんなはプレッシャーに耐えられなかったみたいで週3?位で通ってるんだけど……」
「………」
「ま、気にするな……」
無理ですよ?今、わざと言いましたよね?
そんなの言われたら、行くしかないじゃん。
週3……いや、週2だな。
「あ、はは。恨まないでくれよ。それじゃ、ゆっくり休んでくれ……」
それだけ告げると茜さんは早足でどこかに行ってしまった。
「……はあ、なんなんだよ」
誰もいない寮にため息が響いて、なんだかさらにネガティブな気持ちになってしまう。
「……行くか」
ここからだとまだ少し距離があるので部屋番号を頼りに歩いて見ると、案外すぐにたどり着いた。
……良かったぁ。
家に……というか豪邸だけど、なんで部屋番号なんかあるんだよ。
つくづく変なところだな。
とりあえず、そんな疑問はおいといてガチャリと鍵を差し込んだ。
「……う、おぉ」
そこには、寮とは思えない豪華な部屋が広がっていた。
「……す、すげぇっ」
あぁ、さようなら、俺の語彙力。ゆっくり休んでくるんだよ……。
まぁ、めちゃくちゃ気になるが、今日は疲れたから……寝よ。
てか、もう、夜中じゃん……。
残る力を振り絞って俺は、少しだけ遠いベッドに倒れこんだ。
「……おやすみぃ」
あ、着替えとか、どうしよ……。
そう考えたのもつかの間、睡魔には勝てなかった……。
冴えない陰キャボッチの俺が、同じく“陰キャボッチ”の美少女に拾われましたよ 風鈴 美鈴 @senrin
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