物理学者の澪(みお)が、宇宙飛行士の一樹(かずき)を救うため、知識を駆使して奮闘するSFエンターテインメントです。
アインシュタインの相対性理論などにも触れつつも、熱い人間ドラマが繰り広げられます。
とはいえ、挑む相手は宇宙!
今いる地球とは、時間や空間の概念が異なり、彼を救うのはあまりにも困難。
時間やエネルギー、予算といった有限リソースの中で優先順位をつけながら、決断せねばなりません。
誰もが不可能と諦める中、澪のとった行動は?
爽快な読後感、迫るタイムリミットの中でのヒロインの勇気と頭脳、そして行動力に感動する素晴らしい作品です。
ぜひ読んでみてください!
……ってこんなこと書かれたら、まぁじんこおるさん、ガクッと来ると思います。
でも、ふつうの人にとってはそういうものだと思うんです。だって物理ですよ。相対性理論ですよ。日常生活で具体的にどこに存在するのかわからないものですよ。
わかりやすく書いてあるからわかるような気がするけど、やっぱり難しい。
でも、ちゃんとまぁじんこおるさんが理論も、理屈も、全部わかって書いてらっしゃる、というのは行間からにじみ出ています。それがちゃんと読む方にも伝わってくる。
ご本人は「フィクション混ざってます」みたいなことおっしゃってますが、私にはどこからどこまでがほんとで、どれがフィクションなのかもわからない。
ただ、「すごい」というのだけはわかる。目に見えないすごさが、読者に訴えかけてくる。言ってる意味はイマイチ理解できなくても、そこが、「読み応え」、「感動」につながると、私は思います。
そこに、主人公たちの感情がからんできて、もう、うわああああっ、となります。
この、理解を超えたところで感じる「すごさ」と、目で読んで実際に感じる「すごさ」の融合。
ぜひ、実際に読んで感じてみてください!!!!
本格SF。主人公が賢くて、しかも可愛いです。本当に素敵な恋愛をしてるので。
それにニマニマしつつ、相対性理論が学べます。なんてこった!!
私は馬鹿ですが(もういいや。公表しちゃう。馬鹿です。)すごく分かりやすく作者様が紐解いてくれます。
分からない? コメント欄を見るのです……。なんと作者様がさらに詳しく説明して下さってます。
作者様の言葉をはしょって紹介すると、
「アインシュタインの相対性理論のベースの理論なんですが、これを発表した時、世界中の多くの物理学者が、ええ〜? という反応をしたんですよ。ほんと信じられないですよ。
そして、この信じられない事実が、物理の世界の可能性を一気に押し広げたんですよ!」
作者様は、物理の世界に、ワクワク、ドキドキなさってるのです。
そして、その相対性理論は、主人公二人の、切ない時間のすれ違いとなるのです。
これぞSFの醍醐味。
ぜひ、ご一読を!