この家族は壊れている
花野飛雨
3歳の話
「なんで普通に出来ないの? 」
お母さんがよく言う言葉だ。まだ3歳の私にそう言われてもわからなかった。ただ記憶の中にあるお母さんはいつも怒鳴っている。
いつも怒らせないように行動したのに余計なことをしてしまって、また怒られる。普通の人になるにはどうしたらいいんだろう?考えても幼かった私はよくわからなかった。お母さんの行動は日々に酷くなっていた。
ある日
私はカーペットにジュースをこぼしてしまった。急いで隠そうとしたけど、お母さんにバレてしまって、怒られて家から追い出されてしまった。何回も謝っても入れて貰えなくて、夜になった時に、嵐みたいな雨が沢山降ってきて濡れない場所に探すことにした。壁があって少し濡れているけど他のところよりはまだいいかなその場所にうずくまってその日は寝てしまった。
次の日
朝起きた時には、家の廊下で寝ていて、なんでだろ?って考えていたらお父さんが日勤で帰ってきて、家の前でうずくまっていた私を入れてくれたみたいだ。本当はありがとうって言いたかったけど、上手く喋れなくて言えなかった。
またある日のことお兄ちゃんと弟が遊んでいるところを見ていて、ゲームのCDを割ってしまって、ただ見ていた私に罪をなすり付けて
「お母さん俺割ってないこいつが割ったんだ!」
とお兄ちゃんがいって標的は私になって
「なんで割ったの!答えなさい」
お母さんがいった。駄々見ていただけなのに、何もしていないのにでも私には割ってないっていう勇気がなくてその場で黙ってしまった。
「ほらまた黙り、いい加減にして 早く言いなさい」
と言ってお母さんは私の目に画鋲を向けてきた。私はただ怖くて泣くことしか出来なかった。
「答えないなら目に刺すよ」
といった次の瞬間
この家族は壊れている 花野飛雨 @hanbi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。この家族は壊れているの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます