みずみずしい文章が紡ぎ出す、儚く悲しい沼。

主人公は男子高校生です。
青春真っ只中のやるせない思いが文章ににじみ出ています。

そして、相手役となる幼なじみのヒロインが抱える沼。
こちらも驚きの展開をしつつ必然性を感じる沼です。

この二人が一歩を踏み出せないままに時間を使い切ってしまうような関係が、なんとも言えず切ないです。
どろどろしていることはまったくなく、むしろ清々しく綺麗すぎるがゆえに切ない沼にようこそ。