雪華は半妖の雪女。人間の学校に通いながら、幼なじみの銀星と一緒に、困ってる人や妖怪を助ける、妖怪探偵をやってます。
そんな彼女は、楽しいイベントが大好き。もうすぐやってくるバレンタインも例外ではなく、友チョコに家族チョコと、大はりきりで作ります。
ただし本命チョコはと言われると、そちらの予定はない様子。
それはともかく、そんな雪華の様子を見て落ち着かないのが一人、銀星です。雪華が自分以外の男子に友チョコを配ることに、ちょ〜っと思うところがあるようです。
ここまで言えば、皆さん銀星の思いにだいたい気づくことでしょう。
ただし、雪華はそれに気づかない。けっこうハッキリ気持ちを伝えたかと思っても、それでも気づかない。
そんな雪華の鈍感ぶりと頭を抱える銀星が、とにかく可愛い。
こんなに思っているんだから、銀星の気持ちよどうか届いてと思う一方、ムスッと不機嫌になる姿がとっても微笑ましく、もう少しこの状態を見ていたくもあります。ごめんね銀星。けど最終的にはくっついてほしいと思うし、君と雪華のコンビが大好きだよ。
そんなソワソワさせてくれるバレンタインですが、トラブルも勃発。それを何とかするため妖怪探偵である二人に白羽の矢が立ったのですが、果たして無事解決できるか。そして、幸せなバレンタインは訪れるのか。
事件に恋に、ワクワクとドキドキが止まりません。
人間と雪女のハーフである雪華と、その幼馴染みの妖狐の男の子、銀星。
二人は学校に通いながら、妖怪や困っている人を助ける妖怪探偵社として活動しているのですが。
バレンタインが間近に迫る中、校長先生のチョコレートがなくなるという事件が発生。イマこそ、妖怪探偵社の出番です!
なくなったチョコの行方も気になりますけど、もっと気になるのは雪華と銀星の恋模様。
雪華は銀星の事を大事な友達と思っているのですが、銀星はもっともっと雪華の事が大好き。
なのに雪華は鈍感です。銀星がとっても分かりやすく好意を示しているのに、ニブチンの雪華は全然気づいてくれません。だけどそれが良いのです!
好きだと告白しても分かってもらえない銀星。恋のライバルに雪華が近づいたら、颯爽と現れてビリビリーって引き剥がす。
そんな一途で健気な男の子を、応援せずにどうします! 鈍感女子に振り回されながらも頑張る男の子が好きな自分の好みを直撃しました!
ちょっと鈍い所もあるけど、明るくて天真爛漫な雪華もとっても素敵。
雪華の口調で語られる地の文は可愛くて、読んでいて楽しくなります。
雪華、早く銀星の気持ちに気づいてあげてと思う反面、今の関係をもっとたくさん読みたいのも事実。
鈍感雪女ちゃんと、一途な妖狐の男の子のお話。
どうか銀星に良い事がありますように。