このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(123文字)
背徳と純愛の純文学。短篇の中に詰め込まれたたくさんの文学達。それが物語に彩りを与え、全てが解き明かされた時に一つに繋がっていく。
この世界で溶け合えるのはお互いしかいない。閉じられて完結した二人だけの世界。ああ…それは幸せなんだろう、と。コレデイインジャナイ?思わず共感してしまい…怖くて抗う。世間の目が。倫理が。背徳感に苛まれる。そっち側に行ってはダメな気がして。お勧めしたいけど、できないような。そんな相反する気持ちで葛藤しています。…とても恐ろしく蠱惑的な作品。
いけない関係かもしれないけれどそう感じさせない何かがある短編ですがその何倍もいろいろな想いが詰まってる作品読んだあとも尾を引いてしまいます
発想も、描写も、ストーリーも素晴らしいです。上手く伝えられないのが歯がゆいですが。私は「美しい」と感じたのです。是非クリックしてみてください。
「おれを驚かしてみろ」名プロデューサーのディアギレフはこう言って、ニジンスキー、コクトー、ピカソを督励した。朝吹さんの文章は、私を驚かせた。