第2話 危ない

 とあるアルバイト女性の話です。


 今日も女性は夜勤でした。


 接客業なのです。


 夜の11時、アルバイト女性は一人で店に居なければいけない時間です。


 お客さんは来ない、アルバイト女性はスマートフォンで検索をしていました。


 ピロリン♪ ピロリン♪


 入店の音がするのでスマートフォンからお客さんの方を見ます。


 けれども、誰も居ません。


 店長かな? そうアルバイト女性は思いました。


 夜の0時、店長が真っ青な顔で戻って来ました。


 警察官も居ます。


 わけを聞くと、ここら辺で通り魔があったそうです。


 そして、防犯カメラでこの店に侵入したそうです。


 警察官は店内とトイレ、スタッフルームを探した時です。


 どうやら、通り魔はスタッフルームで自殺したようでした。


 それから、店が一時的に休みになる日々。


 女性はスマートフォンで検索をしていました。


 通り魔はもう一人居たようです。


 そこで、女性は、うん? そう思ったのです。


 二人なら通り魔ではないのでは?


 けれども、もう一人の方は現在も逃走中のようです。


 ピンポーン、呼び鈴が鳴りました。


 警察官でした。


 話を聞くと、防犯カメラにあなたのあとをつける人の様子を捉えていたと言うではありませんか。


 でも、何もありません。


 警察官は話を聞くと帰ります。


 今ももう一人の通り魔は逃走中のようです。

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怪談語り・極 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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