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 早速、僕とミューリエが近くにいた人に村長様の家の場所について尋ねてみると、それは村の北側にあるということが判明した。大きなお屋敷だから、行けばすぐに分かるとのこと。その言葉を信じ、僕たちは北方向を目指して歩いていく。


 …………。


 うーん、やっぱりどこへ行っても村の人は元気がないし、露店で野菜や果物を売っている人もため息ばかりついていて活気が感じられない。


 なんとかこの事件を解決して、元気と笑顔を取り戻してあげたいなぁ……。


 そんなことを思いつつ歩いていると、やがて僕たちは村長様の家に到着。確かにこの村では唯一の三階建てで、まるで小規模な砦という雰囲気だ。明らかに周りの家とは雰囲気が違う。


 また、門から建物へ向かう道の両側には家庭菜園のようなものがあって、その敷地全体がレンガ造りの高いへいで囲まれている。


 もしかしたら村長様はこの地域の領主代行みたいな立場なのかな? 村長というからには、村をまとめたり領主様と村民の間に立って仕事をしたりしているのは間違いないと思うけど。


 事ここに至り、高圧的な対応をされたらどうしようという不安が少し湧き上がって緊張感が高まってくる。気難しい人じゃなければいいなぁ……。


 ちなみに敷地内に入るための外門には護符のようなものが貼ってある。おそらくアンデッド除けの効果でもあるんだろう。



 ――さて、このあとはどうする?



●門の前で声を張り上げる……→100へ

https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652939251651


●しばらく門の前で様子を見る……→139へ

https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652939803036


●門を通って敷地内に入り、屋敷まで歩いていく……→69へ

https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652938572706

 

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