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何もしないで過ごすのは時間が勿体ないから、僕は周囲のゴミ拾いをしてタックの帰りを待つことにした。少しは体力を消費しちゃうけど、この態度なら問題はない。
それにどんな形であっても世の中のお役に立ちたいしね。魔族を倒すことだけが大事ってわけじゃなくて、こうした小さな善行の積み重ねも必要だと思う。自己満足だって言われればそれまでなんだけど、それでもいい。僕がやりたいと思うからやるんだ。
早速、僕は荷物の中からボロボロで捨ててもいい布袋を取り出し、そこに拾ったゴミを入れていく。もっとも、細かい塵や埃はほうきなどがないと無理なので、手や指で掴める大きさのものに限られるけど。
そしてゴミ拾いを始めてしばらく経った時のこと、僕は草むらに落ちている紙切れに気付く。
「これ、なんだろう?」
拾い上げてみると、それは手のひら大で縦長の長方形。そこに神聖文字のようなものが書かれている。何かの御札か、あるいはアミュレットの一種だろうか?
もしかしたらこれは単なるゴミというわけではなくて、誰かの落とし物の可能性もある。とはいえ、こんな野ざらし状態で放置されているということを考えれば、持ち主を捜すのは難しいだろうけど。
――さて、この紙切れをどうしようかな?
●もらっておく……→78へ
https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652938793889
●ゴミとして捨てる……→133へ
https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652939743059
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