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どっちにしろこの紙切れは処分することになるんだし、もらっておこう。これはゴミ拾いをした報酬として、神様が施してくれたものかもしれないし。
こうして僕はその紙切れに付いた表面の汚れを手で軽くはたき、ポケットの中に入れた。
――でもこの行動が良くなかった。
それはタックが僕たちと合流したあとのことだった。村の中を歩いている時にたまたま自警団の人たちに声をかけられ、持ち物検査を受けることになったのだ。
当然、この紙切れについて追求を受けることになり、拾得物として自警団へ届け出なかったことをこっぴどく叱られてしまった。そして村に居づらくなった僕たちは、そそくさとこの地を離れたのだった。
BAD END 8-4
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