第7話 沖縄旅行②(恋愛童貞卒業へ)
僕は船に初めて乗った。太陽は沈みかけていて、辺りの空はオレンジ色でいっぱいになってきた。そう、僕たちの乗っている船はサンセットクルーズである。夕日と美しい海を一遍に見ることの出来る船である。
僕は決心した。それはこの最高な景色の中で綾乃に告白する事だ。綾乃が海で
「海の中じゃなくても抱き付いていいの?」
それを聞いて僕は告白しようと決心出来たのだ。
僕はたった1ヶ月前まで、何も変わらない日常を送っていた。それはまるで6月19日を毎日繰り返し過ごしているように。しかし6月20日から僕の生活は大きく変化して、毎日変化のある日常を送り始めたのだ。僕は綾乃という存在により、恋をして心が変わった。恋はどんな薬よりも効果のある「万能薬」だと思う。そして、人間は必ず素晴らしい出会いが訪れる。
そして僕の陰キャ生活に今終止符を打とうとしている。
「綾乃。隣の席になってからずっと好きだった。俺と付き合って欲しい。」
自分でも驚くほどに、喉に引っ掛からずにすらすらと言う事ができた。
綾乃はそれを聞いて驚くことも、引くこともなかった。そしてこう返事をした。
「実は私から言おうと思ってたんだ。きっと言う自信無いだろうなって思ったから。だから、ほんとに嬉しいよ!」
「俺も少しは男前になれたかな」
「勿論だよ。めっちゃかっこいい!」
「綾乃も可愛いよ。大好き。」
「私も大好き」
そう言って、僕たちは熱いハグをした。僕たちの後ろではオレンジ色に染まる空が広がっていく。それはまるで僕たちの恋の高まりを示すように。
陰キャの初恋愛(恋愛童貞卒業へ) @kamimuraharu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます