盗まれなかった子供
いみもなくわらうあなたのやわらかさと、そのよるべなさ さむすぎるから?
人の耳を、きれいだ、というひとを、ときどき信じないといけない
なぜ月に行かないの? あのひかりへと落ちていきたい叱られるまで
買い物をしにきた駅でぼんやりともっていかれた聴覚のこと
さてはあなたも地上の虜 町なみにくるくるくるってはどうだろう
夜だって自分探しをするようなクラスルームの出口みたいな
とっておき、とっておきってめぐりくる風がいまさら少年になり
灌木に休んだ小鳥はひっと発つ芝居の外へ出ていくように
行けなかった森の記憶へたどり着くあなたも盗まれなかった子供
にんげんのにんげん嫌いに祝福を。停泊船のおおきな町よ
ファンタジー短歌集~妖精のうた~ 辻原僚 @tuji_kaku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ファンタジー短歌集~妖精のうた~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます