中間選考以降の大まかな流れを推測してみました

 第8回カクヨムWeb小説コンテストの中間選考結果が発表され、残すは最終結果を待つのみとなりました。


■中間選考結果発表日:3/16

https://kakuyomu.jp/info/entry/webcon8_nominated


 上記リンク先の数字からです。


応募総数:1万163作品

中間選考突破:各部門合計で1241作品、プロ作家部門で410作品


 詳細数字を確認したい方は下記のリンク先をご覧ください。


 あくまで有志の方による素晴らしい参考データです。公式発表ではありませんので、くれぐれも文句を言ったりしないでください。


みつなはるね様『カクヨムコン8 資料室』

https://kakuyomu.jp/works/16817330653070298171


柴田 恭太朗様『別館・カクヨムコンデータ』

https://kakuyomu.jp/works/16817330650806209826


 最終選考の結果発表は2023年5月頃に本サイト上で行う、との案内が出ています。



 そこで中間選考後のおおまかなスケジュールを手前勝手に推測してみました。


 あくまで私見であり、推測にすぎません。推測に当たっては、知り合いの幾人かの商業作家や、元/現役編集者等にヒアリングした内容をもとにしています。


 全くもって確実なデータではありませんので、あくまで参考程度ということで流し読みください。


 では、順を追って見てみましょう。



◇◇◇◇◇◇◇

(1)読者選考終了(公式発表):2/7(火)23:59



◇◇◇◇◇◇◇

(2)中間選考突破作リストを各編集部へ(推測):上記から10日後ぐらいか?


 なぜ、この辺の日付なのか?


 ヒアリングからの推測ということもありますが、もう一つ、肌で実感したことがあります。この前後に、一気に拙作への流入が右肩上がりで増えているからです。


 拙作は定常的に★やフォロワー数が増えるような作品ではありません。それがこの日付辺りから極端にフォロワー数も増えているのです。しかも、全て読み専さんでした。


 それだけのことで確かなことは言い切れません。アカウントが編集部の方がどうかも分かりません。ただ、可能性はあるかなと思います。


 編集者はそれぞれの個アカウントなのか、特別アカウントなのか、その辺も一切分かりません。


 いずれにせよ、予想外の流入があったというその一点です。



 そして、この時点で、編集者が読む作品はほぼほぼ決まっていると思われます。各部門、およそ一割強の作品が中間選考を突破しています。


 それら全てを読むでしょうか? 特に数の多い異世界ファンタジー等は全部読んでいたら、時間がいくらあっても足りません。現実的に考えても無理でしょう。


 中間選考突破作品は当然ランキングになっています。その上位20~30作品ぐらいではないでしょうか。完全に勘ですが。


 まずこれらの上位作品を読んだうえで、そこから漏れた中で興味のあるものを読む、といった感じかなと思われます。


 では、ランキングは何で決まるか?


 応募開始日12/1~選考終了日2/7の間に獲得した★の数+フォロワー数です。そして、そこには重みづけがなされます。もちろん、詳細ロジックは分かりません。


https://kakuyomu.jp/info/entry/2021/11/30/170000


 上記リンクにあるとおり、同コンテスト参加者からの評価は低くなるのです。これは今も継続しているものと思われます。


 同数の★とフォロワー数を獲得しても、コンテスト参加者からのそれと、非参加者からのそれとでは価値が異なるわけですね。ひょっとしたら、★のみならず、フォロワーも選別があるのかもしれませんね。


 先に紹介した柴田 恭太朗様のデータ(異世界を例にとります)では、★が他の作者からか、それ以外からかの率も表示されています。いやあ、凄すぎるデータです!


https://kakuyomu.jp/works/16817330650806209826/episodes/16817330655069570436


 ちなみに拙作『混沌の騎士と藍碧の賢者』は124番目に掲出されているのですが、作者率が何と95.1%! たぶん最高値じゃないかなあ。全然読み専さんに評価されていません。まあ、分かっていましたが。


https://kakuyomu.jp/works/16816927860951377994

↑ということで、ぜひ読んでください(笑)

 


◇◇◇◇◇◇◇

(3)編集部による作品読み&セレクト(推測):展開されてから4月上旬ぐらいまでか?


 多忙な編集者が貴重な時間を割いて作品を読んでくれる期間です。上位20~30作品程度に入っていなくても、拾われる可能性はもちろんあります。


 編集者は常時カクヨムを見たり、情報共有したりして、めぼしい作品を探しています。以前から目をつけていた作品が中間選考突破しているなら、気合いを入れて読んでもらえる可能性も高まるでしょう。


 なお、中間選考突破条件は応募要項に下記のとおり記されています。プロ部門を除きます。


<引用ここから>

 応募された作品の中から読者選考によるランキング上位作品が最終選考にノミネートされます。

<引用ここまで>


 そこで気になるのが、中間選考突破作品は全て読者選考だけによるものか? ということです。多くの方が疑問に思っている部分ですね。


 「読者選考だけではない」と断言できます。確実に編集部があらかじめ受賞前提でセレクトした作品が入っています。


 これについては色々な方がカクヨム上などで分析されています。単純に獲得した★とフォロワー数のみで決まるなら「これ、絶対落選だよね」的な作品が中間選考を突破するはずがないからです。


 応募要項には上記引用部分のこと以外は一切明言されていません。記載すれば、ある種の混乱を招きますしね。まあ、それはどちらでも同じかと思いますが。


 ただ、これも推測になりますが、だからこそかなり多め、およそ一割程度が中間選考を突破していると考えられます。基本的な規則に従って、まず突破作を選出、そのうえで編集部セレクト作を紛れ込ます。


 運営寄り視点になりますが、編集部セレクト作が入ったから、私の作品が足切りにあった、ということはないのではと、そのように感じています。



◇◇◇◇◇◇◇

(4)受賞者へのメール連絡(推測):4月中下旬~5月上旬GW明けぐらいまでか?


 中間選考突破の作者が最も待ち望む時ですね。


 (3)の期間がだいたいその辺だと仮定すると、第8回の連絡はおそらく最短4/17週から始まるのではないでしょうか。


 こちらは各編集部からではなく、カクヨムから連絡が来るそうです。そこには色々書かれているようですが、詳細は一切分かりません。


 確かに個人情報筆頭に、守秘義務や情報開示に関する制約とか、たくさんありそうですしね。


 なお、これより以前、つまりコンテスト開始日から中間選考発表までにカクヨムから連絡が来る場合もあるそうです。


 これは偏に他社競合ですね。KADOKAWA以外の出版社からのオファーです。この場合、コンテスト参加作品にはKADOKAWAに優先出版権があります。他者からオファーがあった場合、運営まで連絡してね、というのはこういうことが関係しているからです。


 そこで作者の方と話をするのでしょう。KADOKAWAレーベルからのオファーがあるのかないのか、作者の意向等も確認するのかもしれません。残念ながらこれもまた詳細は分かりません。


  

◇◇◇◇◇◇◇

(5)受賞者意思確認を経て最終選考結果発表:5月中旬ぐらいまでの意思確認で下旬頃の公式発表か?


 いわゆる内定確約といったものですね。受賞レーベルもここで決まるのでしょう。そしてカクヨム上での最終発表となります。




 ざっとおおまかな流れを推測してみました。

 

 こんな手前勝手な推測を公開したら、運営に削除命令を食らうんでしょうか? まあその時はその時ということで諦めます。



 巷の噂では中間選考発表から一週間以内に受賞連絡があるとかないとか。そういった情報も出回っていますが、確かなことは分かりません。当然ながら、運営も絶対に情報開示はしませんからね。



 今回、ヒアリングに協力してくださった方々は様々な制約がある中で、できる範囲でお答えいただきました。この場を借りて改めて深謝いたします。


 何度も書きますが、あくまで私的推測にすぎません。不確定要素を多分に含んでいます。正確なことは運営しか分かりません。あらかじめご了承ください。

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