あとがき
◇
───ここからはあとがきになります。
まず最初に、『リトルビッチ・アンタッチャブル ー傍若無人な無敵のJK二人が学園ライフを楽しんでいく!ー』を最後までご拝読いただき、誠にありがとうございます。
本来であれば二人の主人公、香坂 渚沙(コウサカ ナギサ)、ウィラ・フォン=ノイマンが出会ってから、日常パートとイベントパートを挟みつつ、彼女達が卒業するまでを描く予定でした。
しかし、そうした場合、果たしてどこまで続くのか?
生産性を重視し、会話文のみで構成される対話体小説のため、基本的にウィラとナギに会話をさせておけばなんとでもなる……一方で、ネタ切れも早い。
ただ会話させるだけでは、テーマが単発ものになることも多くなりがちで、次に繋がるかと言えばならないことも多い。
また、JKだからこそ出来ることもあれば、JK故の制限もあり、尚且つ三年間と言う期間の中でどうするか?
何かしら事件が起こるほど治安が悪いわけでもなく、学園内で問題点が多いからこそ、生徒会役員になると言う動機付けによって話は進み易くはなった。
生徒会として、やり過ぎにも程がある彼女達ならば、そのうち校舎を建て替える程のやらかしもありえなくもなく、ギャグ路線を突っ走るならおおいにあり……ではあるが、彼女達もやがては大人になり、最終的には異世界ファンタジーの世界に降り立つ。
そう、この物語は『チート魔王とチート嫁が異世界にて ーtwo fates その願いが罪だと言うならばー』のスピンオフ、メーンヒロインである ウィラ・フォン=ノイマン のJK時代を描いた作品であるのだから。
まずはスピンオフが出来たきっかけから。
異世界ファンタジーものを手探りで書きつつ、見切り発車でなにも考えずに進めていき、その時は前世パートでしか登場しないメーンヒロインをどうするか?
合流するまでもそうだし、何よりも記憶喪失な魔王君が自力で思い出す……おい、それはいったいいつなんだい? HAHAHA!
ならばそうだな…メーンヒロインの親友を出すなんてどうだろう?
漢気があって言葉遣いは乱暴だけど、世話好きで情に厚い姐さんキャラ!
名前はそうだな…ナギがいいね!
フルネームは、コウサカ ナギ → 香坂 凪 → 姓名判断の無料診断にぶっこむ!
結果は『凶』……Nooooooo!!
次はそうだな、 コウサカ ナギサ → 香坂 渚沙 →姓名判断の無料診断にぶっこむ!
今度はいい結果を頼むぜ?………『特殊画』……Fooooooo!!
最高な結果が出たので、次はどんな容姿かを考える。
まず長身は確定、世界的にみてどれぐらいなら現実的であるか?
早速文明の利器でググれば、マリア・シャラポワ(188cm)、エリザベス・デビッキ(191cm)……よし、問題ない!
エリザベス・デビッキ似、あとはチョモランマ二つを増し増し、世話好きなおかんキャラだけど天の邪鬼、面倒くさがりを加えて……とりあえず異世界ファンタジーへ行ってらっしゃい!
それに伴い、ウィラ、異世界ファンタジーの主人公の身長設定も変わった! HAHAHA!
そうして、異世界ファンタジーの主人公はナギを通して記憶が完全に戻ったとさ。
ついでに、ウィラのフルネームもこの時に決めた結果、ドイツクォーターになりましたとさ。
次に異世界ファンタジーそのものの進みは遅い。
構成がハチャメチャ、良く言うならば特殊、あるいは個性的故にとても進みが遅い。
こういう時、手軽に書けそうなものは……あ、ウィラとナギを同い年設定にしているって事は、JK時代に出会った話を書けばいいじゃん!
えーっと、とりあえずどんな感じの導入にしようか?
……とりあえず修学旅行の自由時間、レンタカーを借りて自由に過ごす感じにして……えっと、レンタカーの年齢制限を検索して、特に問題なさそうなので可能……次に、ただドライブするだけじゃあれだから、とりあえず白馬の王子様(白バイ)に止められるのもいいね。
なんだろう、まるで『最強のふたり』のような冒頭と言うか、もうそれでいっか! HAHAHA!
『最強のふたり』の原題は、『Intouchables』であり、英語で言えばアンタッチャブルとなる。
これは入れたい…本来だったら、二人は出会うはずもなかった的なものと言うことにして、とりあえず『アンタッチャブル』……だけと言うわけにはいかない。
次にウィラ、ナギコンビがやりたい放題に学園ライフを楽しむ……サブタイトルは決まり。ー傍若無人な無敵のJK二人が学園ライフを楽しんでいく!ー
アンタッチャブル ー傍若無人な無敵のJK二人が学園ライフを楽しんでいく!ー
うん、いいんじゃない?
いい感じにリトルビッチ(メスガキの意)だ……そうだ!
リトルビッチ・アンタッチャブル ー傍若無人な無敵のJK二人が学園ライフを楽しんでいく!ー
こうしてタイトルが決まり、第一話を作成。
ブラックユーモア全開、アメリカンホームコメディテイストな学園ものとして、HAHAHA! と笑って全力で青春を楽しんでもらうことにした。
そのうち、いつの間にかナギの設定が追加されてアメリカ人になったり、サブキャラが登場して武田24将のようなネームドキャラが増えたり、最高にロックな先生が出てきて……ラブコメのタグに偽りがなくなったり、どんどんアイデアが膨らんでいくのだった。
しかし、ここからどうやって異世界ファンタジーの世界線へと矛盾なく繋げる?
結果、女神様の前世、ジェニファー=ズザンネ・サマーフィールドのパパである、ジェフリー・サマーフィールドと知り合いであるという設定を追加。
彼は名前だけの登場であるが、ナギ、先生の共通の知り合いとし、後にウィラも関わることでなんともご縁が深い的な話にしてみた。
後にジェフは、ワールドトレードセンターにて、あの同時多発テロによって……と言う話をリトビで描くのは、あまりにも暗い話になってしまうので、本編では書かずに飛ばすことにした。
この出来事をきっかけに、ウィラとナギの将来が決まる……と言うのも、あえて本編で書くまでもない。
そう言うわけでとりあえず一年生が終わり、二年生からはイベント以外で特にネタが……、あるいは追加したいネタが浮かべば、時系列が飛び飛びになり、収拾がつかないと思ったため、一気に三年の修学旅行まで飛んで第一話冒頭からの続きを描き、一旦幕を閉じることにしたのだ。
ここまで続けて書いたことで、作者である私に自信が生まれた一方、苦労したことも多い。
例えば、関西弁を喋るドイツクォーターのウィラ…関東人の私が想像したエセ関西弁であるものの、表現する上で大変勉強になったのは言うまでもない。
また、ドイツ語に触れたのも小学生以来であり、僅か一週間のドイッチュラント、ネーデルランドへの観光旅行に行ったときの思い出が微かに甦り、あの時聞いた音を懐かしんだ。
また、アメリカ人設定が追加されたナギのおかげでロックな先生と結びつき、英語の成績が1だった私が興味を持つきっかけにもなった。
結果、これらの設定を異世界ファンタジーへ逆輸入したことで、キャラのディテールが深みを増し、より魅力的になったかと思う。
ほんの少し、苦労したことが血となり肉となったのだ。
ラブコメ時空に生きる彼女達の青春を、再びピックアップして短編、あるいは短編集、もしかしたら長編として描く予定ではあるので、ウィラナギコンビ、略してウナギちゃん達の次の物語に期待していただけると幸いだ。
その時はおそらく、リトルビッチ・リターンズとして、あるいはリトルビッチ・アンタッチャブルのエピソードを深掘りしたものが出てくるであろう。
あとがきはこんなところで……それでは改めて読者様へ、リトルビッチ・アンタッチャブルをここまでご拝読していただいたばかりか、応援、温かいコメント、およびレビューまで、何から何までありがとうございました!
それではまたどこかでお会いしましょう!
goodーbye !
───FIN.
◇
リトルビッチ・アンタッチャブル ー傍若無人な無敵のJK二人が学園ライフを楽しんでいく!ー あらフォウかもんべいべ@IRIAM配信者 @around40came-on-babe
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