とある離島を訪れたふたりが、新たな因習の生まれる瞬間に立ち会うお話。 現代ものの掌編です。 過去の思い出を振り返る形式であることもあり、本文のほとんどが対話文、というか掛け合いの形なのが特徴的な作品。 タイトルの通り「因習の始まり」のお話……なのですけれど、でも序盤を見る限りは既にある因習を調べに行ったように見えるところがお話の肝。 果たして、それがどのようにして「因習の始まり」になるのか? その結末に至るまでの意外な展開が楽しいお話でした。
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