新たな怪異の誕生

 新しい怪異の誕生に、立ち会ってしまったような気がする。「くねくね」や「八尺様」に続くような。

 読み進めていく中で、徐々に話の異様さが際立つ。出てくる怪異の正体が少しずつ明らかになってきた今、読み進めることを躊躇する。SCP-2520-JP「くぐつれ」に似た、認知してはいけないもののような気がしてきた。知ることが、とてつもなく怖い。

 この話がフィクションなのか、はたまたノンフィクションなのかが、いまいち判断しづらい。出来ることなら、フィクションであって欲しいと願う。

 それほど、この作品は、言い表せない奇妙さ、異常さを抱えている。

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