第2話

凛っ…!!叫びそうになった。私の親友。凛の足はガクガク震えている。

「た、たたたすけ」



グチャッ




っっ。友達の死体が転がる。見たくもなかった。

「言ったでしょ?動いたら殺すって」

「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

私は犯人にタックルしナイフを奪い取る。

「逃げろ!」

みんな一斉に駆け出している。

「ほら、先生も!」

そうしてもう1回犯人を殴った。

そして私も一緒に逃げた。

凛と一緒に。











1日後。

犯人は逮捕されたらしい。なまえは中津灯化(なかつ とうか)。

「凛ちゃんのお葬式行かないの?」

「行かないって言ってるじゃん…私には行く資格ない。」

親友が殺された直後にタックルした。1人の大切な人を見殺しにしてしまった。そんなやつが葬式に出てもいいのか。

「凛ちゃんのお母さんから電話よ。」

「そう。」

「光希(みつき)…来て欲しいってよ、凛ちゃんのお母さんがいってる。きっとあの子もそっちの方が喜ぶって。」



光希?もし…私が刺されたりー殴られたりして死んだらー絶対にお葬式きてね?光希、自分のこと責めないでね?

もー何言ってんのー?縁起でもなぁーい。そんなことないから安心しろってー。

いつの日か下校中に話していたことを思い出した。未来を予測できてたのか。いやそんなはずは無い。


「わかった、葬式いってくる。」

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道徳の時間をきっかけに。 @yorineko

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