道徳の時間をきっかけに。
@yorineko
第1話 道徳の時間。
今日は1時間目から道徳だ。私の嫌いな道徳。朝から気が重い。
まぁそれはいいとして…当直からの号令がかかる。お願いしまーすとみんなダルそうに挨拶をすます。挨拶が終わってからすぐに教科書を開ける。と、同時に先生の声が聞こえてきた。ワークシートを配るそうだ。
「えー、では今配っているワークシートにはバレなければいいかと思ってやってしまったことを書いてくださーい、発表はしなくていいよー」
えぇー?バレなければいいと思ってやったことぉーー?と教室はざわめく。その中で私は1人考える。バレなければいいと思ってやってしまったこと…か。親のお金を盗んだことかな。結果的にはバレて怒鳴られたけど。発表しなくていいと言ってたからワークシートに書く。
書き終わってから3分くらいが経過し先生のやめの合図が降りかかってきた。
それから私の斜め前の男子(何故かいつも黒マスクでメガネで前髪長いえぇーと…謎君?)が手を挙げた。いつもは発表なんてしないのに。先生は、ん?と言った表情で謎君の方を見ているようだ。それから謎君は立ち上がりマスクを外しメガネを取り、前髪をかき分けた。
「近所であった未解決殺人事件犯人は僕だよぉ。」
…私もみんなも声が出ない。驚きを隠さないようだ。というかパニックになっている。
謎君(犯人)は隣の女子(神崎 凛)の肩を手でつかみその場に立たせた。そしてみんなにも聞こえるような声でこういった。
「動いたり声出したりしたら殺すから。」
神崎 凛の首元にナイフを近づけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます