2.雨はどっち付かず

俺達は先生の後に着いていく。時間は午後の16時。雨が降っていてこの季節だと少し暗い。俺は先生に質問する。


「そういえば、天気部には誰が居るんですか?」


「それは着いてからだ。ほら、ここが天気部の部室だ。」


俺達は天気部の部室に着いた。3階の俺達の居た教室から階段を降りて、2階の左に曲がって1番奥の場所だった。


「ここが、天気部の部室か………」


「なに、緊張するこはない。さ、入るぞ。」


先生がノックをする。コンコンと。


「どうぞ~」


扉を空ける。


「こんばんは~ってもしかして天気部に入部する人?金剛先生?」


「そうだ!お前たち自己紹介するんだ。」


俺達は自己紹介をする。


「俺は梅雨利水城。」


「僕は春水晴兎です。」


そうすると天気部の人が自己紹介をしようとする。そういえばまだ顔をちゃんと見ていない。なんと失礼なやつだ。と思い俺は前を見る。そこには部員が2人居た。どちらとも女子だ。


「初めまして!僕は1年の夏樹すももで~す!趣味はお出掛けすること。よろしくね!で~部屋の奥に座っているのは…………」


「私がするわ。私は冬樹みかん。一年よ。よろしく。」


この2人の温度差、真逆だ。よくこれで部活が出来てるな。で名前は夏樹すももと冬樹みかん。俺はその名前に聞き覚えがある。

夏樹すももは特大のおバカで直近の小テストでは0点。ダメすぎて先生がマイナスの点数にしようとする位に。しかし、コミュ力は化け物。化け物過ぎる。そこら辺の陽キャじゃ相手にならない。多分、この学校で1番だろう。

冬樹みかんは文武両道の美少女で女子すらも惚れるほどだ。直近の小テストでは勿論100点。いや、完璧過ぎて先生が100点を越える点数にしようとする位に。しかし、コミュ力はあまりない。まあ普通に受け答えは出来るが、自分からは話そうとしない。

こんな2人がどうして一緒の部活なのか俺は疑問に思った。明らかに合わなそうな感じだが。

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お好みは、夏の雨?冬の雨? 鳥野雄(トリノユウ) @myu-to

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