失恋した人は一風変わった匂いがするという。
　自称「失恋更生委員会」の日向さんは、その類まれな嗅覚と想定外の行動力で、見事失恋を克服させることに成功した。
　そして少しずつ和を広げたところで、七海くんの隣馴染、氷水生徒会長が「失恋更生委員会」の解散を命じた。

　物語は第二章へと突入し、さらにどんな人の失恋を克服していくのか。
　ツッコミどころ満載な日向さんの言動に、七海くんは的確に合いの手を入れていきます。
　ライトな読み口ですらすらと読めますので、今からでもじゅうぶんに間に合いますよ。

恋愛感情って、具体的な蓋然性のある欲望というわけではないから、当人の熱の入り方も本当に十分かどうかはわからないんだ。
結婚願望みたいな具体的な圧力もないしね。
そう言う中でちょっとお試しで軽い気持ちで恋愛を始めるのは当然に悪いことではない。
遊びだもん。
真剣勝負だけど。
遊びなんだから、遊ばれるわけだよ。
ソトウマに。

大変いいと思います。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（66文字）