中学生活の一年以上を不登校で過ごした主人公の最後の一年。青春の一頁です
- ★★★ Excellent!!!
主人公の光輝君が一年の時に起こした事件を巡って、二年生の一年は引き籠もり、三年生の二年目にようやく学校に復帰して、意固地だった思いが精神的な成長を経て、多くの理不尽とも思える中傷や忠告に素直に向き合うなかで、中学生活を締めくくる素敵な作品です。
平易で読み易いのですが、行間には女子の思惑も煮え隠れしていて、最後に全てのピースが埋まります。
作者様のあとがきが有るので、小生の感想は蛇足かも知れませんが、光輝君の青春の一頁が終わったところまでと思われます。
このあと、三人とも別々の高校に進みます。
この中学の困難を乗り越えたからこそ、今の二人の幸せがある……そんな、未来のお話も見てみたいですね。