一章まで読み終えた感想。
この『闇を渡る鳥に』は感動的で心温まるものです。優斗と茉由奈の再会から始まり、彼らの友情が愛情に変わる過程が美しく描かれています。
物語は故郷の風景や居酒屋での楽しい会話、水族館でのデートなど、豊かな描写があり、読者は優斗と茉由奈と共に美しい瞬間を共有します。また、茉由奈の祖父の葬式や離婚の決断など、現実の重さに立ち向かう彼らの強さも感じられました。
二人の愛情が試練に耐え、彼らが共に歩む未来に向けて進んでいく物語に希望と勇気を与えてくれます。優斗と茉由奈の関係は純粋で深いものであり、その絆が物語全体を通じて感じられました。そして同時に、愛、友情、困難に立ち向かう勇気についての美しいメッセージを伝えている優斗と茉由奈の物語を通じて、自分自身や大切な人との関係について深く考えさせられました。
次の章では、彼らの物語がどのように進行し、どのように感動的な展開が待っているのか期待しながら読み進めたいと思います。
主人公は昔馴染みの彼女に一途な想いを伝えられないまま時は過ぎ、いつの間にかふたりは大人になっていた。彼女が結婚して里帰りした折に、偶然ふたりは再開する。遅れ馳せながら打ち明けた告白に、ふたりの心が、人生が、変わり始める。
ふたりの出会う場所は海の見える石垣。
とりわけ機転が利いていて味わい深い。
いつもの石垣に君がいる。
とりわけ会う約束などしていないのに、不思議とふたりを惹きつける特別な場所。
何気ない会話。過ぎゆく時間。
もう帰らなくてはならない、その切なさ。
距離と時間がふたりを引き離すように惹きつけていく。
純粋な想いが、背徳の中でも美しい筆致で紡がれるストーリーが止まらない。その絶妙なバランス感覚と駆け引きとに深みを増していく主人公たちを取り巻く愛憎劇。
心の隔たりが、ふたりの距離をなくすまで
高まり続ける恋の旋律。
触れては焦がれて熱くなる、おすすめの恋愛小説です。