第3話「かぶってたたいてジャンケンほい」

 鍛冶屋からの依頼があった、どうにも売れ行きが今一つで、品質検査を兼ねて矛と盾、武器と防具、どれくらい強いのかを実演するそうだ。

 下手をすれば文字通り矛盾ともいえるような依頼だが、鍛冶屋も武器商人も乗り気だ、あとはお前さんの必要筋力が足りるだけ思いっきり好きな武器を振り回せばそれで構わんそうだ。

 なんだって? 簡単すぎてあやしいと?

 お前さんは冒険者として今まで何を見てきたんだ? 一度でも武器屋が防具屋が冒険者をかつごうもんならたちまち《大破局》ものの激おこ蛮族丸だぞ!

 さあ、あのあやしげな魔動機文明の教練人形が着込んだ防具に見事に打ち据えてみせるんだ、そうすればお前さんの腕っぷしがすごいのか、それとも武器がいいのか見物客が算段してくれるってもんだ!


 「概要」

 武器、防具を一通り試せるチャンスセッションです、この時に使ってみた装備と組み合わせいかんやによっては、それなりに戦闘を模することが出来るでしょう。

 魔動機教練人形との打ち込み試合になりますが、強さのグレードをルールブックⅠの魔物から参照することで防御や回避など判定の比べ合いも生じます。

 ただ防具に関しては成功するたびに一段階強いものを教練人形に着せなければなりません。


 成功報酬ですが、与えたダメージの分*10ガメル、見物客が投げ銭してくれるものと、あとは500Gの成功固定給が約束されています。

 一度もダメージを与えることが出来なければ失敗となり100Gだけ恵んでくれます。


 チャンスセッションの時間は一時間の制限があるので、目一杯試したい装備を試してみてください、手合わせの準備の必要から、装備選択の度に10分要します。


 経験点に関してですが、こちらが一方的に攻撃を仕掛けることになるため、成功と失敗ともに半分になってます。

 あとは魔動機教練人形が模する敵の参照したレベル×10ポイントの経験点となります。 倒した魔動機教練人形ごとにポイントが異なってきますが、装備のグレードは加味しません。


 ダメージを与えた時点で倒した扱いになります。

 (ダメージを与えられない、ミスなどは流局となり次の手番となります)


 軽く戦闘を試してみたい装備を試してみたい冒険者にとってはうってつけの依頼となるでしょう。


 ※扱う装備品に関してはGMが使用許可したい範囲のもの、あるいはルールブックⅠから参照したものにしてください。

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ソード・ワールド2.5短文セッション部作例 ウゴカッタン @kak16kyou

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