後書き
今年、私は思っているのです。
登録販売者として、仕事を復帰しよう、と。
そんなことを思い始めたのは、一人暮らしを始めてしばらくしたころ。
シフトは急に休みになったり、早く帰らされたり、シフトが不安定化した時に、本屋で見つけた、一冊の本がきっかけでした。
その日、私は前日の夜に急遽三連休を言い渡され、暇を持て余して単身赴任している岡山から香川県の高松市へと移動していました。
自宅の近くに本屋はなかったというのもあり、さらに憧れの先生が高松出身だから新しい本があれば欲しいな、と高松の商店街の中にある大きな本屋に立ち寄り、その時にその本と出会いました。
「今の仕事では、あまり人の役に立てないし……、収入も不安定になる。けど、登販持ってるから、ドラッグストアであれば……。よし、勉強し直すいいチャンスだ!」
私はその本を購入し、少しずつ勉強していくことにしました。
そんな時、ふと思ったのです。
もし、こういったことを小説にし、誰かが登録販売者の資格に興味を持って受験してくれたら良いな、と。
最終的には勘6割程度で合格をもぎ取ったような奴が書いていいのか、と葛藤はありましたが……。
今は慢性的に登録販売者不足の世の中です。
故郷の親友にも言われたことがあります。
『薬局で薬の相談とか乗ってくれたら、私も気兼ねなく相談できて気が楽なんだけどね……』
だからこそ、奮起するきっかけの一つになりました。
親友だけじゃない、薬を買い求めに来て、種類があって困るという人の手伝いができたらどれだけいいだろう、と。
まだまだ漢方薬だったり、飲み合わせだったり、苦手分野は多いのですが……。
それでも、勉強し直すことで新たに知ること、思い出すこと、たくさんあります。
それが少し楽しく思えるようになりました。
現在の単身赴任先、残された契機は一ヶ月を切っております。
登録販売者試験に再挑戦するつもりで勉強していきたいな、そう思うばかりです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
また次回作でお会いしましょう!
国家資格を取る話 金森 怜香 @asutai1119
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