俺の世界では狙撃です

夕日ゆうや

世界は変わった。

 ドラゴンが空を駆る。

 電柱の上に乗った俺はデパートで演説を行うとある男を狙う。

 この国のトップ。大統領が演説をしている。

 狙いを定め、俺は引き金を引く。

 炸薬に着火。爆発した風圧により、弾丸が撃ち放たれる。

 大統領の額を貫くと、辺りに悲鳴がたちこめる。

 俺は隣を飛んでいるドラゴンに乗り、

 ざざっ

 その場を後にする。

 俺はアリスティド=アイシャ。

 この世界を良き方向に持っていくもの。

 そのためなら銃を手に取る。

 ドラゴンに乗り、次の目標へと向かう。

 次はアパートの二階に住む環境省大臣。

「撃ち落とす」

 狙いを定め、撃ち抜く。


『アドレナリンの過剰分泌を確認。これ以上の行動は危険と探知。ゲームを終了します』

 脳内に響く音。いや声。

 その言葉のあと、目の前の画面が消えていき、昏く冷たいヘルメットを感じる。

「ち。焦りすぎたか」

 俺はVRヘルメットを投げ捨てて、俺は怒りを露わにする。

 でもかなりの腕前になった。

 あっちの世界でのシュミレーションは完璧だ。

 大統領も架空空間で死んだ。

 それは実際の政治にも影響してくる。

 狙撃されるほどの不満を抱えていた大統領。

 これで世界は変わる。

 事前に起こる可能性をかんがみ、それでもなお起こる事柄を事前に学ぶ。

 これで世界が良くなる。

 そう考えれている。

 これが『VR未来予測』。

 世界を予測するシステム。


 さあ、世界を一緒に変えよう!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺の世界では狙撃です 夕日ゆうや @PT03wing

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ