地下遺跡(深部)
第25話
お久しぶりです、プロデューサーのツノダです。
さっそくなんですけど、娘なんですけどね。
ほら、気になるじゃないですか、で、聞いたんですよ。
例のイレイサーたちのことを気に入ってしまってお嫁さんになるとか、それこそやつらに騙くらかされて口走ってしまったんだろうと思いましてね。
そしたら、そしたらですよ、あいつのお嫁さんになってあげてもいいけど、パパの方が好きって、ね、パパの方が好きって言うんですよ、ほんと、もう、どうしようもないじゃないですか。
そんなことを言われたら、ね、そりゃあもう買って帰るしかないじゃないですか、欲しがってたおもちゃ。
最近のおもちゃは、本当によくできてましてね、こう人形みたいになってるんですけど、スイッチがあってそれ押すと喋るんですよ、驚きますねえ。
それを扱っている娘が、これがまあ、なんと言いますか、少なく見積もっても天使、そう、それです、天使です。
あ、いけない。こんな話はいいんです。
前回は黒いローブの男、オルサスのお話をさせていただきましたが、今回はペイドルの町の地下遺跡について報告をしたいと思います。
そもそもあの地下遺跡はペイドルの町の領主が代々守ってきた場所でした。
なんでも十数年前にも今回と同じように誘致から始まる地下発掘問題が起こったそうで、前領主はその際に命を落としていたんだそうです。
そして今回、ファンドリールによって再び用地買収から地下遺跡、今回は地下遺跡深部にまで手を伸ばされたのです。
その異変に気づいた領主の息子が失踪に見せかけて姿を消します。
まあその当時、領主代行である母親がファンドリールの社長とオルサスに操られていましたから、今考えるとよく気がついたものだと思いますがね。
まず地下遺跡に入ったのは私が指令を出したイレイサーたちでした。
正気を取り戻した領主代行と共に地下遺跡に入ったのだそうですが、様子が違い、なぜかそこには巨大蟻が姿を現したのだそうです。
アリですよ、アリ、巨大な。
ここだけの話、私だったら戦えません、無理です、逃げます。
イレイサーたちも応戦しましたが、一般人を守りながらの戦闘はかなり苦しかったものと考えられます。
実際、一人が負傷しました。
まあそのせいで、ええ、あえて、せいで、と書きます。
もう一人のイレイサーの怒りを買うことになったのですから、ご愁傷様です。
彼女を怒らせてはいけないのです。
凍りますよ、彼女を怒らせたら。
これもまあ、ここだけの話なんですけどね。
凍りました、はい、3回ほど。
私も。
※イレイサー:File05~07_帝都の聖蹟:指令があれば「憑きモノ」を「ないモノ」に消します。
https://kakuyomu.jp/works/16817330651284346461
※明日はシャーナの投稿です。
シャーナの異世界食糧事情改善計画:お気楽グルメファンタジー。精霊や仲間と一緒に旅しながら飢饉を解決?いや私美味しいものが食べたいだけなの
https://kakuyomu.jp/works/16817139555863935237
KAC20233の投稿は2023/03/06お昼12時台にしたいと思ってます!
期間中、変則的な更新になります。
よろしくお願いします。
本作次回更新
2023/03/07 02:00
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます