コリウス
kanaria
第1話
私には好きな人がいます。
A君とします。
A君には長年付き合っている彼女がいます。
とても可愛らしい品のあるお似合いな女の子です。
A君はとても優しくて私をちゃんと女の子として扱ってくれます。
紳士的で絶対に車道側を譲ってくれません。
私だってあなたを守りたいのに。
段差があるとどれだけ低くても「段差あるよ」そう言って私の手を引いてくれます。
ひどいです。
ご飯に行っても絶対二人きりになってくれません。
どれだけ小さな変化でも気づいてくれます。
髪切ったね。とか眉毛とかネイルとかたくさん気づいてくれます。
嬉しくて嬉しくて、たまに悔しくて泣きそうになります。
あなたの隣に在られたらどれだけ幸せだろう。
でも、隣には私はいません。
すでに先約がいて私の席は立ち見席ですらありません。
どうしてですか。
私じゃ駄目ですか。
あなたを好きな自分が嫉妬してしまう自分が憎くて醜くて嫌になります。
泣いている私にハンカチを貸してくれたあなたは。
あなたはもうすぐで結婚してしまいます。
私はどうすればいいですか。
あなたを好きなこの気持ちはどこにやれば、どうすればいいですか。
嫌いです。でも、大好きです。
辛いのは嫌いです。でも、あなたのことは大好きです。
幸せになって。幸せにしてあげて。
あなたのことをずっと好いていました。
コリウス kanaria @kanaria_390
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます