着飾る僕は綺麗に恋する
りりらりら
第1話薄明
女の子。
艶の出るファンデーション、色々な色のアイシャドウ、キラキラなラメ、血色をだす赤やピンク、オレンジのリップ、アイライナーとマスカラは目元の印象をグッと強くできる
__かわいい、可愛い___カワイイ
僕には全てキラキラして見えた。
女の子特有のギスギスした雰囲気
だって女の子だもん、そこも含めて全部かわいい。
僕、
ガラッ
「おはよー!あ!!??えいり!そのリップSNSでめっちゃバズってたやつだよね!?」
一限の教室、がっつり遅刻なのに自信満々に前のドアを開けて入ってきた上に先生には見向きもせず僕に話しかけてきたのは、
「花綴さん!」
と先生に怒鳴られ、適当に返事をして僕の前の席に座る。
「おはよ、そうそう、これやっぱり発色良いし色落ちも全然しない」
「うわーーやっぱり良いんだァ」
値段わりと高いんだよと悩む十華、破天荒で愛嬌でこの子は全て許される、先生の評判は悪いが生徒からは大人気だ、入学したての頃、男なのにメイクしている僕は多分避けられていたがクラスも違うのに廊下ですれ違い「ちょー肌綺麗じゃん!?スキンケアどこの!?」と話しかけてくれたのは十華だった、それからは友達もでき問題なく学校生活を送っている。
✿.
気付かぬうちに授業は終わり、放課後になっていた。
十華を含める友達に挨拶して荷物をまとめ教室を後にした、まだまだ日は沈まない放課後、廊下の窓から降り注ぐ光が心地よかっ_____
「え、」
ちょうど光に当たってよく見えなくて分からなかった手で遮ると屋上には人が立っていた。
柵の外側。
なんで、いじめ?いやそんなわけないそんな話は聞いた事ないこの学校は治安良いし不良も居ない、喧嘩もおこらないなんでなんでなんで
そう思いながら全力で走った、あれが誰かはわからないわからないけど
___とても綺麗だった。
ガチャ!!
勢いよく屋上のドアを開けた、きっと同じ学年では無いスボンを履き、男の子にしては長めの髪をなびかせそっとこちらを振り返った。
なんて綺麗なんだろう。
着飾る僕は綺麗に恋する りりらりら @Honoka0301
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