第2話探索

目を開けるとそこには薄暗い森が広がっていた。周りにはたくさんのゴーストが漂っていた。

 (うあーここが異世界かぁ)

 異世界に来たワクワクが体中から湧き上がってくる気がする。最初に変な場所に行った時は不安でしかなかったが、実際に異世界に来るとそれはなくなっていた。

 (これからどうしよか、んーまずはステータスかな?)

 そんなことを考えていると突然あの時のような画面が出てきた。


 <ゴースト>Lv 1

HP 10

MP 15

攻撃力 1

防御力 5

魔法攻撃力 15

魔法防御力 20

素早さ 5


スキル [ドレインLv1] [浮遊Lv1] [アストラル体 Lv1]

[図鑑Lv1] [マップLv1] [プレイヤー感知Lv1]


魔法 [インビジブル]

 (前に見たやつとだいたいおなじだなぁ違うのはスキルが追加されているのと、魔法も追加されてるな。とりあえず詳しく見てみるか。念じれば良いのかな?)

[図鑑Lv1]見た人間や魔物を記録するスキル。倒すことによってより詳細や情報を記録することができる。

[マップLv1]自分が言ったことのある場所を記録する。今現在いる場所を把握できる。

[プレイヤー感知Lv1]半径20mにプレイヤーがいた場合感知される。

魔法 [インビシブル]透明になれる。透明になっている間MPを消費し続ける。

(おっでてきた。3つのスキルがあの人が言ってたやつかな?[インビシブル]は透明になれるかぁ、まぁ色々試してみるか。)

俺はまずスキル[マップ]を使ってみようと思い、さっきみたいに念じてみた。すると、目の前に画面が出てきて、地図のような物が写った。その地図にはダークミスト森林と出ている。

 (ここはダークミスト森林って言う場所なのかな。真ん中にある赤い点が多分現在の位置だと思うけど…)

適当に念じてみると地図か拡大や縮小できることがわかり、赤い点の回りに森が写っていて、そこ以外は、黒いもやがかかっている。

 (黒いもやがある場所は、そこに行けばもやがなくなるのかな?まぁいいや、多分後でわかるでしょ、次はこれだな)

 スキル[図鑑]を発動する。発動するとまた画面が出てきて、転生する前にみたゴーストの姿と名前が出てきたが、スキルや説明が表示されていなかった。新しい魔物を見つけた時でいいだろうと思い、俺は[プレイヤー感知]を発動した。…が、何も起こらなかった。多分プレイヤーか近くにいたら知らせてくれるのだろう。

 (最後に魔法だな)

 先ほどのように念じてみたが何も起こらなかった。

 (んーどうしたら良いんだろう、とりあえず声に出すか)

「インビシブル」

 実際に声は出ていなかったが発動した。体が透明になったのだ。MPを見ると1ずつ減っている。

 (おっできた)

 しばらく経ち、MPがなくなると元に戻った。

(これである程度わかったかな、これからどうしようかなぁ、あの人たしかプレイヤーを殺すと良いことがあるっていってたよね?たぶん、プレイヤーを殺すと良いことがあるってことは自分が殺されるかもしれないのか、まぁ、とりあえずはLvをあげようかな、なんか倒せば上がるのかなぁ)

俺は周りを見た。ゴースト達がニコニコしながらぷかぷか浮かんでいる。

 (流石にこいつら倒すの可哀想だだな、一様同族だし、まぁとりあえず探索してみるか)

俺は薄暗い森をぷかぷか移動していく、マップを確認してみたがやはりもやがなくなっていった。しばらくすると、1匹の魔物が出てきた。

 「図鑑が登録されました」

 どこからか声が聞こえた。図鑑を見ると目の前の魔物が写っていた。

<森林スネーク>

(やっぱ最初見たゴーストの図鑑と同じだな、倒せば詳しくわかるのかな?)

 目の前にいる蛇は、緑色て2mぐらいに見えた。よく見ると頭の上にレベルとHPが表示されていた。

 (Lv4かぁ、強そうだな、どうしよう…まぁとりあえず攻撃してみるか)

俺はスキル[ドレイン]を発動した。目の前の蛇は何も反応することなくどんどんHPが減っていった。しばらくして蛇は力尽きた。

 「Lvが上がりました」

 (え、よわっ、なんで反撃しないんだろう?外傷が全然ないけど痛みがないのかな、まぁいいや)

Lvが上がったと聞こえたのでとりあえずステータスをを見てみた。

<ゴースト>Lv3

HP 14

MP 25

攻撃力 1

防御力 7

魔法攻撃力 17

魔法防御力 24

素早さ 8

スキルなどは特に変わらなかった。図鑑も見たが魔物の説明以外は特に更新されていなかった。

(思ったより楽勝だったな、)

 俺はとりあえずカエルや蛇などの狩れそうな魔物を狩りまくっていった。狩っている最中に分かったことはスキル[ドレイン]はMPが減らないことと自分以外のゴーストのことだ。自分以外のゴーストはLvがすべて1で他の魔物を攻撃していることはなかった。このことから、温厚なことがわかり、なんだか自分がしてるこに少しだけ罪悪感を覚えた。しばらくしてLvが7になった

 <ゴースト>Lv7

HP 24

MP 32

攻撃力 1

防御力10

魔法攻撃力22

魔法防御力28

素早さ9

相変わらずスキルのLVは上がらなかった。

 (とりあえずLv7まで上がったけど、進化とかするのかなぁ、まぁ考えてもしょうがないか。)

 俺は引き続き魔物を狩ることにした。30分ほどぷかぷか進んでいくと目の前に蜘蛛の巣が見えた。直径5mほどの蜘蛛の巣の真ん中にでかい蜘蛛がいる。

 「図鑑が登録されました。」

<森林スパイダー>

(Lv8かぁ、まぁいけるかな)

俺は今まで狩ってきた魔物と同じようにスキル[ドレイン]を発動した。その瞬間紫色の液体が飛んできた。

 「うゎ!いったぁ!」

紫色液体を浴びたと同時に激痛が襲いかかる。

「いたいいたいいたいいたい!」

どんどんHPが減っていく。焦った俺は一目散に逃げた。蜘蛛の巣が見えなくなったところで痛みがなくなった。HPはのこり8になっていた。

 (やばっいたすぎてしょ!)

 しばらくして冷静になった俺は考える。

 (多分あれは毒かな?毒は魔法攻撃になるのか、今まではどの魔物を敵対してこなかったのになんであいつは攻撃してきたんだ?)

 考えられるのは今までの魔物は攻撃手段がなかったか、もしくははスキル[ドレインに痛みかなかったかだ。でも攻撃手段がないにしても今までの魔物は逃げることもしなかった。

 (んーわかんないなぁ、まぁとりあえずあいつはうざいから絶対に殺そう、でもどうやって殺そう、あっそうだっ魔法だ!)

俺はHPが回復してから早速行動した。











 






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スピリットワールド @kakikaki12

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