十万文字を初めて完結させた支えはブクマ1。改稿後六倍になり、出版社に送ったら予想外のことを言われ全消し。その後、また改稿し一次通過。未だ改稿中。長編を書ききるモチベに悩む作者さんへ届けと書くエッセイ

呂兎来 弥欷助(呂彪 弥欷助)

初めて十万文字の長編小説を完結させたときの心の支えはブクマ1でした

【前書き】

 初めに。


 このエッセイを開いて下さり、ありがとうございます。


 前書きをさせて頂きます。


 ブクマや評価のない作品は書く価値がないと悩んでいる人、言っている人を見かけます。

 後者の方は、このエッセイを読む意味がないと思っているので、どうか他の作品を一文字でも多く読んで下さい。

 時間は有限です。無駄な時間の使い方はしないで下さい。


 このエッセイは前者の方へ届いてほしいと願い書くエッセイです。

 一作でも多くの完結作品が生まれますように。

 ひとりでも多くの方が筆を折らずにいられますように。


 別のサイトで書いたこのエッセイの一部を変更してカクヨムにもこのエッセイを公開しようと思ったのは、某所で『読まれないから筆を折ろうと思います』とまた見てしまったためです。


 私のエッセイが運よく読まれるとは限りませんが、ひとりでも多くの方が筆を折らずに創作に勤しめたらと願い、こちらにもお邪魔いたしました。


 あなたは『ブクマや評価のない作品は書く価値がないと悩んでいる人』ですか?

 少しでも背を押せたらいいなと思っております。

 よろしければ、あなたの貴重なお時間を頂き、少しでも執筆のお力になれたらと思います。



【前書き終了。以下本文】




 私にはその昔、『小説を書こう』と思い、書き始めていた小説がありました。

 けれど、二十歳を過ぎたある日のことです。

 私は書こうとすると涙があふれ、辛くペンを握ることができなくなりました。


 詩もイラストも、小説も、創作活動が私の生きるすべてであったのに、できなくなってしまいました。




 そうして月日は流れ。


 私は生きることに失望していました。

 そうして、ふと思い出したのです。


 創作活動を止めてからも手放せなかった一次創作の書きかけたちのことを。特に、『小説を書こう』と思い立ったときに書きとめていた長編小説は、ずっと心に残っていました。


 ノートを見返し、書けなくなったときのことを思い出し、今なら書けるかもしれないと思いました。


 この長編小説を書ききるまで、生きていないといけない。

 そう思いました。


 こうして長い間、創作から離れていた私は、また創作へと戻ることを決意します。




 2013年5月のことです。

 私は小説サイトに初めて登録しました。




 実は昔もこの長編小説はネットで書き始めたことがあるんです。

 ただ、そのころはまだ小説サイトがなく、個人HPを開設し、ブログを何とか小説のように投稿できないかと四苦八苦して書いていました。


 ガラケーで約一年、よく頑張ったなぁと思います。

 このときは、完結まで書けなかったと記憶しています。




 まぁ、こうして初めて小説サイトなるものを見つけ、登録した私は時代に感謝しつつ、昔ノートに書いたシーンの断片を繋ぎながら、一作の長編小説を完結させます。


 十万文字と少しくらいでした。

 完結まで、ずっとブクマは1。


 でも、ブクマ1を支えに、ついに完結まで書ききることができました。

 今でも、そのありがたさは忘れたことはありません。




 当時は初の十万文字と、完結できたという喜びに燃え尽き症候群のようになりました。

 ただ、振り返れば『たった十万文字』です。

 でも、初心者で、数ヶ月足らずで、本当によく頑張りましたと思います。




 そして、欲がでます。


 私には、とても大切な作品でした。

 少しでも多くの方に読んでほしいと願い、その一心で改稿に挑み、頑張りました。


 当初、【第一部】のみで『完結』にしていたんです。

 元々、私が設定していたときに想定したエンディングが【第一部】のラストだったので。


 ですが、この長編小説のノートは7冊あるんです。

 場面や年代がチグハグな話がバラバラと振ってきていまして……ノートにはそれを書き留めていたのですが……のです。


 なので、今度は書ききりました。

 一年と三ヶ月くらいで全六十万文字ほど。


 ……異常なペースとか言わないでください。


 ブクマ1だった作品は、ちょっと読んで頂けるようになり完結するころはブクマ23でした。


 いやぁ、ブクマ1から23ですからね。

 本当にうれしかったのを覚えています。ありがとうございました。




 しかし。

 しかし、です。


 コンテストに出しても一次通過にも残らず、私の心は玉砕しました。

 そうして、文字数制限なく受け付けてくれる出版社に出してみたのです。


 そこで私は予想外のことを言われ、大切にしていた長編小説を全消ししたのですが……それは、次話でお話します。




 ちなみに、その完結させた小説は今、n回目の改稿中です。

 三年あれば終わるだろうと初めた改稿が五年以上経過し、震えています。

 文字数は最新話まで下書き保存しているところで七十五万文字を超えました。ええ、もう、百万文字は超える見込みです。

 ですが、必ず完結させます!

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