2024/01/02 2024年が始まったばかりなのに


 2024年、始まったばかりだと言うのに能登半島で大地震があり、その中継中に羽田空港で旅客機と海洋保安庁の航空機が衝突して炎上すると言う事故のニュースが入ってきました。

 昨日の地震だけでも家族を亡くした人や、家を失った人、今も避難をして眠れない夜を過ごしている人のことを考えると、胸が締め付けられます。

 自分が東日本大震災で被災した時のことなども思い出し、動悸がしたり揺れてないのに揺れを感じるようなめまいがしたりというのもあるので、情報は気になるもののテレビをつけたり消したりして、あまり長時間は見ないようにしています。

 

 こういうことを言うと罰当たりと言われるかも知れませんが、震災以降、私は神様というのはいないと思っています。

 あまりにも人間に苦難をあたえすぎるからです。


 東日本の震災で身内や親せきが亡くなったわけではないですが、当時私が勤めていた会社はインフラ系の会社なので被害状況によっては緊急に現場に駆け付ける必要があったため、社員一同で食い入るようにテレビを見ていました。

 津波による凄惨な映像を見ながら、テレビの後ろの大きな窓の外で、3月だと言うのに横殴り雪が吹雪いていたことを今でも思い出します。

 地震の次に津波、吹雪だなんて、神様はどれだけ無慈悲なんだろうと恨みました。

 でも、それだけでは終わらず宮城では火事が起き、福島では原発の爆発がおきます。

 故郷が放射能と言う見えないもので汚染されていく恐怖ははかり知れません。

 他に避難して逃げる場所もない私は、ただその土地にとどまり、息を吸うのも怖くふるえていました。

『神様がいるなら今助けてくれなくてどうするんだ!』とういう憤りでいっぱいでした。


 結局、その後も震度5程度の地震は頻繁に起き、最近では2021年2月にも2022年3月にも震度6弱を食らってます。

 震度だけなら、震災時よりも大きいようです。(建物被害がひどかったので)

 その度に滑り止めシートを張っていても、電子レンジや炊飯器が飛びますし、突っ張り棒ができない小さめのカラーボックスはひっくり返ります。

 突っ張り棒をしていても、机のペン立てや本も倒れます。

 会社はエレベータダクトの破損がひどすぎて、1年もエレベーターが使えないままでした。

 

 そんなことを能登半島の地震を見ながら新年早々思い出してしまいました。

 今現在、大きな余震で不安で眠れない夜をと過ごしている方がいると思うと、お正月で家族がそろって新しい一年を祝う一番幸せな日にどうしてこんな地震や大きな事故が起こるのか……。


 一年で一番神社やお寺に詣でて、人々が祈りを捧げるお正月でもあります。

 なぜ、祈りは神様に届かないのか……。

 なんだか、やるせなく思います。



 とはいえ、私もとりあえず新年には神社にお参りをし、仏壇に手を合わせたりもします。

 習慣というか、日本人としてのしきたりみたいな感じかもしれません。

 




 以前、東日本大震災時のことを思い出して書いたエッセイです。

 震災というよりも、本棚と私という感じの話かも知れません。

【エッセイ】私の頭の中の本棚 (2千字程度)

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654144045188


 こちらもカクコンエントリ中のノンフィクションです。

 未読の方は、応援をおねがいします^^


【実話短編】神様を名乗る男が『ここを天国にする!』と言ったので小6の私はドン引きする/天城らん

担任の教師が自分は神様だと名乗った。ドン引きである。ぼっちの転校生の私は、人気者になれるお守りを胸に奮闘する!?

https://kakuyomu.jp/works/16817330669006906333/episodes/16817330669007291614


【実話短編】美少女戦士になれなかった私は聖母の笑みで断罪する/天城らん

美少女戦士になりたかった小学5年生の私は、転校先で暴力教師に遭遇する。これは少女の孤独な戦いの記録である

https://kakuyomu.jp/works/16817330665451874097/episodes/16817330665451884859


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