第11話
相変わらず学校は嫌いだ。
いや、この表現は似つかわしくないかな勉強が嫌いなのだ。
学校自体は、友達が集まる場所として好きなんだけど・・・ どうしても勉強は好きになれない、正直大人になって役に立つのだろうか?とか思っている。
誰もが一度は同じ事を思った経験があるのではないだろうか。
唯一好きだったのが体育の授業かな、男女別れての授業だったので一組と二組、三組と四組と言った感じで、クラス合併授業だった。
僕は四組で、海は三組だったから授業時間も一緒に過ごせる科目だったんだよね。
休み時間になっては集まりはしゃいで過ごした、グループ同士のいざこざや何故か分からないが先輩に目をつけられたり、とにかく学校生活は退屈する事がなかった。
先輩とのいざこざでは最悪な経験もした、僕は同性が好きだったから余計に不快に感じたのかもしれない。
僕たちの学校ではある噂があった。
先輩達が小遣い稼ぎにあるお爺さんの家に後輩を連れて行っていると言う噂があった、学校の中ではシャトーのオッサンと言われて有名だった、シャトーと言うのはマンションの名前からきていた。
ある日、僕達のグループにも先輩からの声がかかった。
当然、嫌ではあったが断る事はできなかった、先輩に意見しようものなら報復が待っているからだ。
今までに連れていかれた同級生やなんかは何があったのか一切口外しないので、先輩に声をかけられるまでは何が行われているのか分からなかった。
だからこそ、不安が高まり恐怖さえ覚える。
僕にとっては、中学生時代の最大の汚点と言っても過言ではないだろう。
先輩から内容を聞いて、喜んでいる者もいれば拒否できるなら拒否したいと思う者もいた。
僕は、その中でもきっと一番拒否したい人物の一人なんじゃないかと思う、それほど中学生時代の汚点として今でも嫌な思い出だ。
そしてとうとう、僕達のグループにも先輩からの声がかかった。
僕が出会った忘れられない君 輝~teru~ @teru-kawa
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