ひとりごと(2023)

 おはようございます、こんにちは、こんばんは!

 yui-yuiです!


 この度は最後まで 夏霞シリーズ を読んで頂きまして、本当に、心より、お礼を申し上げます。


 ありがとうございました!


 キャプションにも少し書かせて頂きましたが、このお話はわたしの処女作です。

 と言っても、この場で公開した『Ⅰ 夏霞 -Side M-』のみがそれにあたります。

 その前にももっと子供じみた、乙女チックなお話も書いてはいたのですが、完結まではいけませんでしたし、それはそれはもう、小学生でももっとマシな物書けるぞ!というものでしたので、きちんと最後まで書き終えたお話がこの『Ⅰ 夏霞 -Side M-』になります。


『Ⅱ 夏霞 -Side F-』は、『Ⅲ 続・夏霞 -連翹空木-』のずっと後に執筆しました。

 大昔、これを書き上げて、まだインターネットすら一般的ではなかった頃、ワープロ(ワードプロセッサという機械があったのです)で書いたものを印刷して、ホッチキスで留めて、友達に読んでもらったりもしました。


 その後にインターネット黎明期が訪れまして、わたしも自分のパソコンを買い、拙いながらもホームページを作って、そこでも公開して、web仲間にも読んで頂いたりしました。

 ちなみにホームページはもう存在していません(笑)


 その時に、数名の女の子の友達に、ヒロイン(涼子)が男性が書く小説の、都合の良い女みたいで出来過ぎ、と言われたことがありました。

 あ、言っておきますが、これは卑下された訳ではなく、真摯な感想として頂いたものです。そこだけ切り取ってしまうと少しイジワルにも見えてしまいますね。

 

 それを受けて、『Ⅲ 続・夏霞 -連翹空木-』執筆順に言えば続編ですが、貴と涼子の視点で一話一話切り替えて、貴だけではなく、涼子の女としての弱さ、狡さをもう少し、重くなりすぎない程度には書いて行きたい、と思ったのです。

 まぁ、実際はこの通り、重すぎましたけども……。


 最初に『Ⅰ 夏霞 -Side M-』を書き終えてから『Ⅲ 続・夏霞 -連翹空木-』を書き終えるまで恐らく五年ほどかかっています。

 書けなかったんですよー。もの凄く難しかった。

 でも頑張って頑張って、『Ⅰ 夏霞 -Side M-』を好きになってくれた友達にも助言をいただいたりして、何とか書き終えることができました。


 そうすると、今度は、物語の根源である『Ⅰ 夏霞 -Side M-』の涼子側の視点を、どうしても書きたくなってしまったのです。

 それも、涼子の中にリアルな人として、当たり前に存在する、女の弱さ、狡さをきちんと描きたかったこともあって。


 そうすると、今度は『Ⅲ 続・夏霞 -連翹空木-』の涼子のパートで出てきた双子のお姉ちゃん、晶子ちゃんのお話も独立させて書きたくなってしまいました。


 ですので、執筆の順番で言えば、

『Ⅰ 夏霞 -Side M-』

『Ⅲ 続・夏霞 -連翹空木-』

『挿話-3- Promise』

『挿話-1- Kill,me,die,go』

『挿話-2- 片道切符』

『Ⅱ 夏霞 -Side F-』

 の順番になります。

 実際に『Ⅱ 夏霞 -Side F-』を書き終える間にも『REFRAINシリーズ』が生まれ、『トゥール大陸英雄大系』も生まれました。


 ま、それは良いと致しまして。


 実際、このお話のテーマはえげつないほど重たいものです。


 又聞きではあるのですが、実際にそうした暴行を受けた経験のある女性が友達にいる、という子から、間接的に、許される範囲でお話を伺ったこともありました。

 ですので、その方にも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


 最初に『Ⅰ 夏霞 -Side M-』を書いた頃は、それはそれはもう、今以上に稚拙な作品でした。

 先ほども書きましたが、なにしろweb小説なんて言葉もなく、ホームページに載せていた頃でさえ、小説家になろうの登場まで十年以上を待たなければならないほど昔に書いたものですから。

 三点リーダの使い方もまともに知らなかったですし、一人称も二人称も三人称も判らなかった頃に書いたものです。


 今でもこうしてどこかに転載するごとに直していたりもしていますが、ようやっと少し、お話として人様に読んで頂いても恥ずかしくはないのかな、と思うくらいにはまとまったかな、と思います。


 そういう時代に書いたお話なので、もちろんスマホはおろか、携帯電話すらもない時代です。

 そういう時代があったんですよ(笑)


 貴と涼子。

 わたしの中では、ずっとメインキャラクターなんです。

 このお話を書く前から、この二人の物語はずっと妄想していました。

 それこそカタカナの名前も作って、ファンタジーのお話も作ったりしていました。

 まぁ、水沢君は公開した『トゥール大陸英雄大系』のお話のどこかに出てるんですけれどね、実は。


 この夏霞は、リアルな人生を描いた水沢貴之と舞川涼子のお話、という位置づけになります。

 それをもっとフィクションさせたのが、もう一つのシリーズである『REFRAIN』シリーズ。

 第一作のThe Guardian's Blueで、貴が主人公のひとりになっているのもその一環ですね。


 いわゆる、夏霞の世界とREFRAINシリーズの世界は同一世界ではないのですが、REFRAINシリーズに登場する貴と涼子も、この夏霞と同じ経験を経て大人になっています。

 そこに少しだけ触れたのが『HEAVY METAL GODDESS』の『第21話 ブレンドコーヒー』です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330651019313239/episodes/16817330651103041685

 

 二人はREFRAINシリーズではもう立派な大人になっていて、若いバンド者たちに何かを示唆するような存在になっていますし、みふゆちゃん、という娘も生まれて幸せに暮らしています。

 HEAVY METAL GODDESSではまだ子供だったみふゆちゃんも、おやすみ、ララバイ では高校生になって登場します。

 

 そのみふゆちゃんもまた、今は公開すら迷っている現代SFチックなお話で誕生した貴と涼子の娘なんですけれどね。

 ハナちゃんとリンジくんに登場する、車椅子の女性、歩美さんもそのお話から生まれたキャラクターでした。

 ちなみにそのお話では、貴と涼子と諒と夕香はサイボーグでした(笑)


 話を戻しますが、まぁそういう、簡単には言い表せない色々な訳がありますので、実際には夏霞もREFRAINも地続きの世界でも良いのですが、地名や学校名、夕香大明神が楽器店を経営することや、貴や忠君や大輔君がプロのミュージシャンになるにあたって、夏霞の世界ではかなり無理があるので、別世界、ということにしてあります。


 読んで頂いた方にはお判りかと思いますが、夏霞のメインアームは恋愛と人生ですからね。

 REFRAINシリーズは一作目 The Guardian’sBlue以外は音楽と恋が主流なので。


 わたしの中ではっずっと、永遠に主人公とヒロインですが、恐らく二人が主人公のお話を書くことはもうないでしょうから、この夏霞でお終いということになります。


 それでも、まだまだ続くREFRAINシリーズではちょいちょい出てくると思いますので、お見掛けしたら宜しくお願い致しますね。


 そんな訳で、ここまで読んで頂きまして、改めてお礼を申し上げます。


 ほんとうに、ありがとうございました!


 お時間が許すようでしたら、お気が向きましたら、もうyui-yuiが書いたもん読む以外に暇が潰せねぇ!ということがありましたら、別の作品も読んで頂けたら、と思います。


 では、また!


 二〇二三年三月 yui-yui

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夏霞 yui-yui @yuilizz

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