ただ切ないよねー、とかただ悲しいよねー、とかそんな単純な感想が思い浮かぶんじゃなく、何とも言い難い喪失感とか悔しさとか混ざり合うような感覚に読了後になりました。シャポン玉が割れにくく出来るように、この世界にも何か優しく出来たらと、直ぐに割れちゃいそうな願いを思い浮かべました。
シャボン玉を介した遠縁の子との、ほんの小さな交流を描いた作品。短い文章に凝縮された気持ちと切なさと思いやりが、心に迫るものが……。こんなことができる作品の力、作者さんの筆力、イマジネーションが素晴らしい。ホラーだと思って読みはじめたのに泣かされるとは。感動(T_T)