因果応報 7

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 和斗くんを家に帰した後、私は一人で、少し罪悪感を覚える。

 面倒を見る気はある。魔術を教える気も。そこに嘘はない。でも、冷静になって気づいてしまった。私の中で、魔術を教えるだなんて、体のいい理由にすぎないのかもしれないと。

 確かに、私は彼に自分を守れるだけの力はつけてほしい。でもそれ以上に、私は彼が気になると、そう無意識に思っていたことに気づいた。

 果たして、彼の中に眠る異能は晴眼だけなのか。

 和斗くんに助けられたマイは、なぜ細胞分解酵素を投与されても生きていられたのか。

 監視下に置きたいとか、そういうことじゃない。ただ気になる。

 でももしかしたら、和斗くんは人間を逸脱してしまう、魔人となってしまう可能性を秘めているかもしれない。

 彼には人間でいてほしい。だから、逸脱しないように導く必要がある。

 ハズれないように。それが、和斗くんと関わりを持った、私の使命だ。



【因果応報 完】

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晴眼の魔人 沼田フミタケ @fumitake_numata

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