episode 4 「笑がけの任務I」

今までは、教師の話だったが、今回はクラスに一人はいる、ムードメーカーのお話である。

 俺は、つい最近までは、静かにやっていたが、最近はクラスを盛り上げるためにいろいろがんばってんだ。その工程で、いろいろやらかしたけどな。まぁあの頃は楽しかった。新しく来た担任と教室で走り回ってたな。その後はひどかったけど。

「夏休みの宿題、まだ終わってないんだから早くやって!冬休み来るよ。」

「だいじょぶっすよ。まだだいじょぶっす。」

 俺は夏休みの宿題をまだやっておらず、数名残されていた。テスト期間も重なって多くの人が放課後残っていた。いつも教室から脱走し、それを担任の先生が追いかける。それでみんなは、笑ってくれた。この日も俺はタイミングを見計らって、教室を脱走しようとした。しかし、俺は常習犯なので、担任の監視下にあった。

「これで逃げられないよ。さぁやるんだ。早くやったら帰れるんだから。」

 挑俺は逃げる事ができなかった。しかし、俺の友達が逃げて、そのすきに俺も逃げたが、すぐつかまって。また席についた。俺の友達はまだ逃げてる。それを見た俺は笑っていた。見ている側の気持ちになった。人から逃げてる人を見るってこんなに面白いんだ。そう思った俺は担任のすきを見計らって、逃走を試みた。俺のプロ根性なめんなよ。友達はもう席についていた。最後の砦、俺しかいない。そう思い、最後のミッションにんだ。笑いを取れればそれでいい。担任が後ろを向いた。今がチャンス。椅子を後ろに押し出し、扉のほうを、めがけて走る。あと五歩。あと一歩。扉に手をかけ、扉を開ける。友達たちはもう騒いでいる。そして、廊下に出た。後ろから追いかけてきた。勢いよく扉を閉めて、ほっと一息。教室内では大爆笑。ミッション成功だ。しかし、廊下で俺の後ろに殺気を感じた。ゆっくり振り返るとそこには誰もいなかった。

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堂々と給食に調味料をかける教師に制裁を 笹木村=ヨォーン=野森 @sasakimura_5014

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