枯れるサボテンの花たち

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第1話 花たち

昔の私は

優しくない夫と可愛いくない子供たちに

囲まれて心の中は不満だらけ。


その原因は。


「女の自分としては不幸だったから」


でも家族から一旦離れ

女の自分に戻るという願いが

叶ったら それはそれでまた別の問題が出てきて。

女として生きることの大変さを知りました。


子供の頃、園長に性的虐められてきたせいなのか 私はいつも人の顔を伺って生きてきました。

そうしないと、すぐに居場所がなくなっちゃうからです。

だからいつもニコニコして人の顔色ばかり見ていました。


そんな時に、年末ジャンボ宝くじが当たった。

そしてそのお金で人生をやり直したい。


田舎に行ってみたいと願っていたら 本当に行けたのです!


そこには私がずっと憧れていた世界がありました。


私を受け入れてくれる優しい人たちがいました。


都会では経験したことのないことが沢山ありました。


そしてそこで出会った女性に恋をしたのです。

とても素敵な方でした。


でも、許されぬ事でした。

その女性の性的嗜好が犯罪であり小学生の男子しか愛せないということでした。


彼女はそれを隠そうともせず堂々としていました。

その姿を見て驚きと同時に羨ましいとも思いました。

「この人なら私のことも受け入れてくれるのではないか?」

と思いましたがダメでした。


残念ながら。


その人はその後、男性と結婚したが、誰から漏れたのか幸せになれる訳もなく通報されて刑務所に服役することに。


「もしあの時、女として尽くす覚悟で自分の子どもを生け贄にするから付きあって」

という最低な事を考えていた。


それがバレたらどうなっていただろうか?

きっと今頃、私はここにいなかったでしょうね。


彼女が出所するまでに何度か会いに行きました。

彼女にとって私は恋愛対象ではなくあくまで子供を生む道具として接してくれました。


「奴隷が欲しかった。自分が性的に満足する為だけの。」

と言っていましたが。



私にとってはそれはとても幸せな時間でした。

そして彼女が出所したら一緒に暮らしたいという夢を持ちました。


しかし、それも叶いませんでした。


彼女の夫である男性が突然失踪してしまったのです。

理由はわかりませんが。


ただ黒塗りの車から爽やかなお兄さんが毎朝挨拶してくれるのでウキウキしながら挨拶しました。

でも、ある日を境にぱったり来なくなりました。


少し寂しい気もしますが仕方ありません。

きっと新しい恋人ができたんだと思います。


良かったですね! 心の中でそう呟いてます。

【おわりに】

私の小説を読んで下さりありがとう

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