第8話 兎耳嬢、オペレーションルームにて目撃す。2
おっと、イケマセン。腐っても創造主ですカラね。コレ以上の不用意な発言は慎みマショウ。
主神ルミナリエリー様よりワタクシ、ハニバニル637号はイレギュラーな手順で直接地表へと転移してシマッタ移界者の集中監視と、ルミナリエリー様がご帰還なされるマデの安全確保を仰せつかりマシタ。
ご多分に漏れず、基本的に天は世界への干渉――特定の知的生命体への優遇行為ヲ極力避けるという方針デス。神頼みナドという都合の良いチートにスガラれても困りますカラね。
シカシ、今回に限っては
ソノ為には少々通常の範囲を外レタ対応をしても良いという許可が出てオリマス。例えば……
『グヒュルルル……ブギーッ! ブギーッ!』
コレは間が悪イ。エーレス大陸の南南東ヤヤ南に位置スル、バウムク高原のエリア165へ対象の移界者ハ転移しているのデスが、こんな場所にハグレのブラウンオークが。
コノ種は自生するナッツ類を好むノデ、オニクがとてもオイシ……イヤイヤ、今は
それにしても妙デス。ブラウンオークはもっと低地の森にいるハズ。加えて群れを好ミ、単独でいるコトはあまりないのデスが……。
ア~。ダンジョンにあるべきランダムゲートが付近にありマシタよ。稀によくアルんデス、魔力の澱みが局所的に集中シタ結果、極小規模のダンジョンと判定されてシマッテ、少ない魔力総量の関係デ特定のオブジェクトのみが発生してしまうコトが。一種のバグみたいなものデスね。
危険ナノデ、ゲートを排除しておきマショウ。ポイントを打って要注意タグを追加、魔力が澱まないヨウニ周囲の空間ト地形を不自然デナイ程度に整えてオキマス。まるでゲームの開発みたいデスが、こういう微細なネガ潰しがワタクシ共の通常業務なのデス。
『なんか知らんが、
アラアラどうしまショウ。対象者が無謀ニモ、ブラウンオークへ立ち向かう意志を見せてイマス。このままダト非常に危険デスよ?
過大な評価をされようが、こちとらスローなライフがしたいんじゃい! 新佐名ハローズ @Niisana_Hellos
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