第7話
次の日はあいにくの雨模様で午前中の授業は少し濡れた靴下が不愉快さを掻き立てていた。午前の授業が終わり昼休みに入った。午前最後の授業は理科室で移動教室だった。移動教室から戻った私はため息と驚きが同時に押し寄せて口から飛び出した。
「嘘でしょ…」
私の席に一人誰かが座っていた。
それは、2日前に私の世界に踏み込んだ彼だった。私はどうするか迷ったが、そのまま席に戻ることにした。大抵の場合は、たまたま友人グループと話が盛り上がりその場にとどまっている。その場合は私が戻れば席を返してくれるからだ。もしも返してくれないのであれば私は教室から出て別の場所で昼食を取ればいい。そう思い席に近づいた時
「おっ、やっと帰ってきたか。待ってたぜ〜」
彼がそう声をかけてきた。
雷の行く末なんて誰も知らない かりりん @kari-rin209
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