空の巣症候群 🐥

空の巣症候群 🐥

　テレビの司会者がしきりに「あきのすしょうこうぐん」と言っているので、あれ？　　わたし、間違ってつかっていたのかな？……橙子さん、さっそくググってみました。

　――空の巣症候群（からのすしょうこうぐん）。

　Wikipedia などの真偽はともかく、とりあえず、こう載っています、ルビ。（笑）

　だよね、だよね、「あきのす」じゃ、秋の巣 or 空き巣 みたいで、へんだよね～。

　どこかの大学の有名老教授の、あきらかに誤って使っているのに畏れ多くてだれも指摘できず、結局、お墓まで持って行った……という滑稽譚が思い出されるよね～。

　　　　　　🪅

　同番組でもうひとつ引っかかったのは、子どもが巣立ったあとの「空の巣症候群」の罹患は専業主婦が多く、仕事を持っている女性は少ないという、崖っぷちトーク。

　生放送の場合、ある程度のうっかり発言は仕方ないとしても、論拠を示さない断定（それも当該症候群に無縁な男性から女性への）は少々デリケートさに欠けるよね。

　何事もそうだけど、立場や条件によりひとりひとり異なるので、十把ひと絡げの「専業主婦≒空の巣症候群予備軍」みたいな表現を電波に乗せるのはちょっとね～。

　　　　　　😪

　げんに専業主婦の立場にはなかった橙子さん、三人（末っ子犬を含む（笑））の子が巣立ったとたんに重篤な症状を発症し、二十数年後のいまも完治していない。('_')

　やっと堪えている状態なのに、あんまり声高に「空の巣症候群」を連発されると、ぺしゃんとなっていた当時の景色が鮮明によみがえって、とても辛いんだよね。💧

　大勢の前で話す職業の方々、その立場に馴れきってしまわず、何気ない言葉で深く傷ついたり古傷が疼く視聴者がいること、分かってくださいね……と、新年早々に。