エピローグ

 今朝起きると、お前はいなかった。

 家のどこを見ても見当たらない。寝なければよかったと考える。

 あいつの部屋を探していると、机上に手紙が置いてあるのが分かる。

 それを手に取り読む。そんな安易な行動に今は絶望していた。


「お疲れさまでした。

貴方様の担当であった『山崎 空斗』は悪魔だった為早急に預かり今後対処していくことになりました。

こちらの判断が遅く申し訳ありませんでした。苦しい思いをしたでしょう。こちらにお戻りになられた際、長らくの間休暇を与えます。

今後、このような判断ミスや確認の怠りが無いように厳しくしていこうと考えております。

身の回りの整理と確認。関わった方達への配慮や適切な処置の上、帰還されることお願いします。天使マステ」


 そこまで読むと同時に俺は紙を粉々にした。

 俺は翼の色を確認する。

 と同時にため息をつき後頭部を掻く。


「なにが死ねないだクソ野郎」


 俺はそういってベランダから飛び降りた。


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悪魔の効率的な殺し方 和翔/kazuto @kazuto777

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