メルディアの書

コウキング

第1話「選ばれし者」


俺の名前は、磯野源次郎いそのげんじろう。なんの取り柄もない普通の高校生だ。今日は、幼なじみで同級生で、彼女でもある大沢愛美おおさわあいみと古本屋へ行っていた。


愛美「ねぇ、源くん。この本、面白そうじゃない?」


愛美は、歴史展の本棚から少し気味の悪い本を取り出した。


源次郎「メルディアの書?」


俺は、内心嫌だったが、この気味の悪い本を片手にレジまで持って行った。


店主「こんな本あったっけな?」


店主はブツブツ言いながらバーコードリーダーをかざす。しかし、何度やってもエラーと表示された。


店主「はて?なぜエラーなんて。⋯⋯なんかこの本、色々と気味が悪いね。タダでいいから持って行ってくれ。その方が助かる。」


源・愛「ありがとうございます。」


2人は、家に帰ると、早速、読み始めた。しかし、ページをめくれど、現れるのは白紙のみ。最後までめくったが、全てのページが白紙だった。


愛美「誰かのメモ帳だったのかな?」


念の為再度1ページ目から開く。すると、先程まで白紙だったページに1つの文が浮かび上がった。


聖戦始まりし時、古来より選ばれし者、命を持って大いなる闇をも滅ぼさん。


文字が現れると、本は大きな闇へと変わり、2人を飲み込み消えた。


???「これより、選ばれし者への報酬が贈呈されます。磯野源次郎、スキル・「チート」獲得。大沢愛美「大回復」獲得。これより、ディナマルト国へ転送します。」


第1話「選ばれし者」~完~

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