第50話 中国古楽講座に行って来た話
春にも行った(https://kakuyomu.jp/works/16817330651319871394/episodes/16818093075865895606)、虎ノ門の中国文化センターに、中国古楽&唐代装束の講座を受けに行ってきました。
講座名としては「大唐の箪笥」中国唐代装束文化講座及び体験」、講師は「自得琴社」の皆さんでした。「自得琴社」は上海を拠点に、中国の伝統衣装を纏って・中国の伝統楽器を使ってパフォーマンスをする団体です。
講座名からは服飾がテーマに見えましたが、実際行ってみるとメインは楽器の実演・ミニコンサートでした。講師・演者はもちろん中国の方なのですが、通訳も介してもらってどうにかついていけました。読むほうはともかく、リスニングは全然な私です。
なお、現地にてYouTubeなども交えて紹介してもらってやっと気づいたのですが、自得琴社さん、「花旦綺羅演戯」の執筆にあたって、思いっきりイメージの参考にさせていただいたところでしたね……京劇・崑曲風の歌舞を交えた動画も公開してくれているので……迂闊で申し訳なかったのですが、改めて音や楽器に注目する機会を得られて良かったです。
上述の通り、YouTubeで色々な演奏・扮装・パフォーマンスが見られるので検索してみると良いかと! 個人的には「ドラえもん」の主題歌がツボでした。可愛い猫がいっぱい映り込んでいるし……。
さて、講座にて実施で見せて/聞かせてもらったのは、琴、琵琶、笛子。いずれも思っていた以上に音の表現に幅があって驚きました。琴の音の揺らがせかた、笛子の響き(素朴な音色なのかと思ったら想像以上の音量が出せるのでびっくりしました)もさることながら、一番惹かれたのは琵琶でしょうか。
弾く音、掻き鳴らす音で表情がまったく変わるし、楽器の形状からして艶めかしくて美しい。白居易の「琵琶行」の解像度がめちゃくちゃ上がりました。「大絃嘈嘈如急雨 小絃切切如私語 嘈嘈切切錯雜弾 大珠小珠落玉盤」ってこういうことか! と。
それぞれの楽器について、構え方や弦の押さえ方、指の運び方を間近に見ることができたのも良い経験でした。この辺りの楽器、京劇の伴奏としてはあまり登場しない(はず)なので作中では描写してこなかったのですが、いつかどこかで琵琶弾きを出すぞ! などと思ったりしました。
ミニコンサートに時間を割いたからか、唐装束のパートは駆け足気味でしたが、とはいえ受講者から募って髪を結ったり衣装を着せてもらったりのパートがあったので(私は手を挙げたけど漏れたのですが)面白かったです。唐代女官の髪型は地毛だけだとまず無理・つけ毛必須、というのは知見でした。
あとは、女性の男装が非常に多かった・男性の女装と違って受け入れられていた……という点、「後宮の記録女官は真実を記す」で男装ヒロインを描くにあたって参照した情報なので、「そうそう~」と頷いていました。唐代の文化、華やかかつ(時に驚くほど)開放的で女性が強くて、面白いです。
今回の講座は事前申し込み&定員制で、私はかなりギリギリになってから・薄々ダメかな……? と思いながら申し込んでいました。実際、当初は申し込み多数のためキャンセル待ちです、との通知が来たのですが、なんか追って来て良いよのメールが届いた、という経緯がありました。当日も、どうも定員以上の人が来ていたのでは……? という気がしましたし、色々頑張っていただけたのかもしれません。なので、今後も類似のイベントがある場合はとりあえず申し込んでみると良いのかな、と思います。
なお、自得琴社さんは来年・2025年に東京公演を計画されているとのこと。今回のイベントは事前の広報のためだったりしたのかもしれません。実現するようならぜひとも行きたいので、続報を待ちたいところです。
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