64回戦 全中-3
「おう、どうした
こんなところで
立ち
後ろから聞き覚えのある声が
ボク達は
そこにいたのは、なんと
練習試合の時に
レギュラーと補欠のメンバー全員がずらりと
「あっ!
絶が言い、頭を下げたので
ボクと
「
団体戦は残念だったな。
まあ、シングルスとダブルスは
絶とボクの
ボク達を追い
他の
立ち止まっていたボク達も
「
おめでとうございます」
「ああ、何とか優勝できたよ。
シングルスでもオレが、
ダブルスでもオレと
「
絶もそう言ってうなずき、
だが
「いや……」
と言ってから少し顔を
「かなり厳しいな……。
どれも良くてベスト8ってところだ……」
と表情を
「えっ?どうしてです?」
それを聞いたボクは、思わず
だが
「組み合わせまだ見てないのか?
木石くん達のダブルスも、2回戦はチェリー……、
ッ……!」
言いかけた
その視線の先に気づいたボク達と他の
「あっ!?」
と思わず立ち止まった。
競技場の中でも、決勝戦などが行われるひときわ大きな『センターアース』。
その正面に構えられた大会本部に向かう道に、人だかりが出来ていたのだ。
そして、その人だかりの中心にいるのは、
サクランボを思わせる
「ウワサをすれば、だな……」
そう言って軽く
「敵情視察と行くか……」
と言うと、
立ち止まってしまったボク達を
人だかりに向かって歩き出す。
「……!」
ボク達も
「どうだい?
来週はインターハイだけど、調子のほうは?」
人だかりの中心で、
そう言いながらICレコーダーのマイクを向けている
よく日に焼けたスポーツ
『
『AVテレビ』で夕方にやっているニュース番組の『SOニュース』で、
『Gスポーツ』というスポーツニュースのコーナーを担当している。
元々は記者をやっていたのもあってか、
このようにスタッフに同行して各地の取材にも
太陽を思わせるハイテンションなキャラクターも相まってとても人気があり、
『
という半ば都市伝説めいたジンクスまでウワサされているほどだ。
その
「
常勝チェリーガーディアンズの名を
と言葉とは裏腹に自信満々の表情で答えるのは、
こちらもよく日に焼けていて
大人顔負けのゴリラのような体格の男子。
「
絶がボクの横で
そう。
『古館兄弟』の兄である、高校1年生の
ボクも月刊プレイ
その顔には見覚えがある。
そしてその横には同じくそっくりな見た目の弟である、
中学3年生の
いや、
確かに
その黒光りしそうなほど日焼けした
まばゆいばかりの白さを放つ
ツヤツヤとした明るい
その間に立っていた。
「あれは……」
その女子選手を見た
バチッ!と音がしそうなほど
その女子選手からこちらに飛んでくる。
「!?」
その動きに気づいた古館兄弟と
周りの人だかりも
「あっ!?
本能兄妹じゃないか!?」
「えっ!?本物!?」
「すげー!古館兄弟と本能兄妹だ!」
「キャー!絶くーん!」
と、口々に
「ちょうど良かった!
すみません!ちょっと通して!」
ボク達と古館兄弟達との間にいた人々は、
それに道を
「久しぶり絶くん!去年以来だね!」
やってきた
絶もそれに右手を出して、
「ご
と
「
「もちろんですわ」
と
「ムロさんもご
と
「えっ!?えっ!?ちょっ!?」
たくさんの人に見られて思わず固まっていたボクは、
ドタドタと
古館兄弟達の立っている人だかりの真ん中まで連れて行かれてしまった。
短いけどすっごくカタイ 愛須どらい @cck230da
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