転生したら石ころだった

ショートショート

いったあー。

鼻の頭をすりむいた。

大好きな美樹くんが笑っていた。

大丈夫？

ケラケラ笑いながら顔を覗き込まれた。

うわっかっこいい！って思ったことは内緒。

いたいよぉーって美樹くん睨んだ。

あー！

もう！戻りたい！

1年前なんて言わないから

あの時、あの場所に！

気がつくと、あの時あの場所に私はいた。

石ころになって💦えぇー😭

なんじゃこりゃ。

あ、私が歩いてくる。

良く、タイムスリップなんてお話を聞くと

じゃー、ここにいたその人はどこに？って

思っていたけれど、、、

私はあそこにいる。

美樹くんと嬉しそうに話しながら、

全く周りがみえていない。だから

転ぶんだよ。

って、、、ひかれるー！

前、前、まえー！

ころがれ、私！ころがれ！

そんなわけで私は転んだ😆

事故にあわずに鼻だけすりむいた。

もぉー！石ーって🪨

蹴られたけど😆

はぁーよかった。

そして、目を覚ました。

そっか、あの石、私だったんだ。

急いで起きて石を拾いにいった。

ありがとね。

そっか、私はみんなに生かされているだなぁー。

空を見上げた。

美樹くんにLINEしよ。

へ？石？ってあとに、、、

大笑いのスタンプが送られてきた。

これは、もしかしたら夢かもしれない。

ひかれそうになったなんてことはなく

本当に石につまずいただけかもしれない。

でも、きっと、いろんなことの積み重ねで

私たちは生きている！

ありがとー太陽！ありがとう雲！

ありがとう石ころ！ありがとう石ころに転生した私！！

蹴飛ばしてごめんね。

end