第2話 千歳飴と命
雨で濃い部分と薄い灰色で
色々な顔を魅せるコンクリートの階段。
ただ奇妙な注意書きに
静かにホラーゲームかの様に恐れながら
登っていく私。
高校に入ってバイトOKな事に胸踊らせ
配達業者の会社で働いているのだが
上司のおじさんに早速危なそうな仕事を
任されている。
…………………………………………………*
『この爆発物注意ステッカーの
貼られた配達物を〘弦幸守〙って名の人に
渡して来てくれるかな?〙
『この入り組んだ路地裏なんだが、』
…………………………………………………*
地図を広げて説明された
通りに薄暗い道を進んで来た。
コンクリートの黒と
日差しの白がくっきりと別れる
その角から話し声がきこえてきた。
『∀跡』︙ kuyu-ch ネクラギ。 @neclagi_Guna
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