この母と息子が聡明であるのが救いですね。
全くの異世界に転移されたにも関わらず、ここで生きる為にはどうすれば良いか、善意に甘え続ける訳にはいかない、ならばどうすれば良いか等々を、しっかりと考えています。
それにはとにもかくにも、先ずは言葉を覚えなければということになる。
言葉を覚えられたら、自分たちのいた世界のことを知ってもらい、この世界のことも教えて貰える。
そうしているうちに、転移の謎も分かってくるかも知れないとも思うなど、冷静で凄いと思います。
彼らが住んでいた地下の世界にあった変換機なるものが気になりました。
これから少しずつ謎がとけていくのでしょうね、でもまだまだかな。
作者からの返信
@88chamaさま。
いつも拙作をお読みくださり、本当にありがとうございます。
仰るように「聡明」という言葉がこの母子にはぴったりの言葉だと思います。
かなり理不尽な目に遭って見知らぬ異国にいるのにも関わらず、希望を捨てていませんからね。
天方家に拾われたという幸運はありますが、彼らの好意に配慮出来るだけの心の余裕も持ち合わせています。
二人が地下都市でどんな生活を送ってきたのか、何となく垣間見えるような気がします。
ベーヴェルス母子が触れた「交換機」、少なくともザハドの町にはあまりそぐわない響きのデバイスではあります。
魔法との関連性にも言及していますから、どんな形でなのかはまだはっきりとしないにしても、学校勢が転移した原因に関係していてもおかしくないでしょうね。
まさか2人は転移前の世界でも自由ではなかったなんて……!
ほとんど地上に出られないくらしだったんですね。。
そして、言葉を覚えるのがとても早かった謎が解明! まさか魔法の『感受』の効果で、言いたいことが伝わっていたなんて!!
なるほど・な設定です✨
作者からの返信
弥生ちえさま。
いつも拙作をお読みくださり、本当にありがとうございます!
そうなんです。
エレディールでは言葉が通じないということは基本的にありませんから、相手の言いたいことを的確につかむ、空気を読むという意味で便利な「感受」ですが、思わぬ効果と言ったところでしょうか。
二人のいた場所は、非常に閉鎖的でした。
とは言え、生活そのものが大変とか、彼らが不満に思っていたというようなことはありません。
ただただ、とても閉じていたところ、という感じです。
拝読致しました。
地底都市なんてものがあるんですね。
都市機能があるくらいだから、広大な地価があり、各家庭に通じる小径があり。
一生涯で一桁台しか地上に出られないのなら、生産施設も当然地下にあり。
都市と言うからには、おそらく千を超す人口があると思うのですが...それほど広大な地下空間を採掘、加工、そして維持するにはどうするのか。
と、ここに来て「自動機械」なる単語が遂に出てきました!(^^)
ベーヴェルス親子の反応から、機械といっても必ずしも現代日本のいわゆる機械と同じ体系ではなさそうですが、果たしてギームとその道具(既出でいうなら光る窓とか?)などとも違う可能性があり。
……というか、ひょっとして森の中で八乙女さんが遭遇した黒いオベリスク、あれはこちらの地邸帝国側の「機械」の関連ではなかろうか?
どうも、あんな辺鄙な森の中、何に使うのか分からない黒いオベリスクが、分かり辛く置いてあり、しかも何か影響力を伴い起動したのが、ちょっと違和感があったんですよねー、ずっと。
本体が地下に在るなら、話は変わりますし、なんなら地底都市の入口かもしれませんし。
そして「交換機」というパワーワード。(^^;)
次元転移的の関連が想像できるような発言もありましたけど、まあ古代機械なのでミスリードの可能性も強いとして、それは措いておいて。
では、「交換機」は、何と何を交換するのか。
どのような技術体系化にあるのか。
そもそも、ベーヴェルス親子さんは魔法がほとんど使えない、と言っていましたが、ということは次元転移の動力やエネルギーは魔素である可能性が著しく行くくなりました。
ならば、いったい、どんな技術体系によるものなのか。
……と、疑問を上げるだけになってしまいましたが……今後に期待です(^^;)
作者からの返信
たけざぶろうさま。
いつも拙作をお読みくださり、毎日本当にありがとうございます。
ここでようやく、母子の口から地下都市について語られ始めました。
彼らの言う機械類についてですが、仰るように日本で言うそれとは一線を画すものです。
言ってしまえば魔法技術のひとつなわけで、しかもサンドラが言及しているように、彼らでは再現不可能なものです。
壊れてしまったら修理不可能ですし、ある理由で数もそれほど揃っておりません。
人口も、その機械と設備で賄える程度に収まっています。
そして、ここで「黒いオベリスク」に思い至るところが、さすがのたけざぶろうさまと申し上げたくなるところですね。
いずれ登場しますが、これは「黒針」というもの、もしくはそれに類するものです。
そのままですね(笑)。
地下都市由来のものかどうかはさておき、魔法に関連する物体であることに間違いありません。
サンドラが「魔法をほとんど行使できない」と言ったことですが、もちろん日本のある世界に魔素が確認できないことからの発言です。
「交換機」を例に挙げて、転移交換は魔法なら可能性はあると彼女は言っていますので、魔素のある世界における、魔法に関する技術もしくは現象であると考えられます。
あくまで現時点では、ですが。
いずれにしても、まだ確定的なことはそれほど多く出て来ているわけではありませんので、考察しつつ今後の展開を楽しんでいただければ、とても嬉しく思います。
三家会議でも、この転移が人為的だとしたら目的は何かという話題になってました。
こっち側で狙われたとしておかしく無いのは真白ですよね。職員室という場所と三家の直血という二点は他の22人を引き離すほどの要因な気がします。
ではあっち側は何故禁足地のあの場所だったのか?
ベーヴェラス親子(特に母?)が狙われたということか。
こっち側にない転移技術(黒と白が引き継いだものですら実現できない)を実現できそうな交換機の存在。うーん、これは両方の世界にそれぞれ犯人がいてそれぞれの思惑がありそうですね。
作者からの返信
どまんだかっぷさま。
いつも拙作をお読みくださり、本当にありがとうございます!
考察していただけるのは、とても嬉しいです。
転移が自然現象か人為的なものかについて、まだはっきりとしてはいませんが、確かに黒瀬真白の持つ属性はかなり怪しい?ように思えなくもないですね。
エレディールの「禁足地」で転移が起こったことにも、もちろん意味があります。
そこにベーヴェルス母子が関わっているかどうかを明言することはまだ出来ませんが、彼ら地下都市の民に伝わる「交換機」は遥か古の技術によるもので、彼ら自身で再現することは最早不可能な代物ではあります。
異世界という線が濃厚なわけですが未だ遥か遠くの未来という線もあるような気がします。何がどうなって彼らの世界が形成されたのかは不明ですが…。
作者からの返信
焔コブラさま。
拙作をお読みくださり、いつもとても嬉しく思っています。
ベーヴェルス母子の会話によって、いわゆる魔法(ギーム)や世界についての考察がなされているわけですが、仰るようにそもそもの成り立ちについてはまだ謎に包まれたままです。
地下都市に残されていた技術を考えると、未来かも知れないという仮定も確かにあり得そうではあります。
この辺りについては、既に公開済みのエピソードである程度の答えが出ていますので、展開をお楽しみいただければと思います。
地下都市に『交換機メック・ヴァルタール』
え?これは……とても重要な話じゃないですか?!
やっぱり転移はギームな何かではあるのですね。
こんにちは。
べーヴェルス母子、応援してあげたくなりますね。
リウス君の、「あそこは狭かった。」若者らしい、広い世界に心惹かれる気持ちが瑞々しく描かれていて、良いですね。
そして、交換機が地下都市にあると?!
おお。ようやく転移の謎の足がかり、か?!
そして───。
「蛙シリーズ(というほどじゃないでしょうけれど)、結構好きで笑ってしまうのですが、干物になってしまってはもう……。」
長い時、日光と厳しい風にさらされ、ひっくりかえったまま干物となっていた蛙に、今、天の声、奇跡の慈雨がふり注ぐ──。
「ゲフン。」蛙は復活し、妙ちきりんな鳴き声をあげた。
命拾いした蛙は気が向いたらまた顔を見せるそうです。(笑)
作者からの返信
加須 千花さま。
いつもお読みくださり、コメントもいただけて本当にありがとうございます。
ちょっとふざけてしまうこともありますが、本当に心の底から感謝しています。
ありがとうございます。
今回、少しだけ魔法や地下都市の様子に触れていました。
転移の謎について全貌はまだまだ明らかになりませんが、二人の会話から少なくとも魔法絡みである可能性は示唆されましたね。
推測が正しいかどうかは、今後にご期待ください。
サンドラはともかく、リウスにはもう戻らなくてもいいと思えるほど衝撃的なものなんでしょうね、地上は。
知ってしまうと戻れないということは、他にもいろいろありそうです。
……生命力、半端ないっす(笑)。
あの最強の生物「クマムシ」並みじゃないすか……。
おかえりなさい!!
とても賢く冷静な親子!
そして優しさも感じます…きっと、支え合っていけるはずです✨
しかし…地下都市の交換機。職員室の転移に関係があると見て間違いなさそうです